診察室
(ノック)
的山「どうぞ。 はい 座って下さい。 追加検査の結果だったよね?」
恵理「はい。」
的山「貧血ですね…。 疲れてます?」
恵理「そうですかね。 そんな事ないと思いますが。」
的山「内臓のどこかが 出血してる 可能性も ありますけどね。 どっか 痛いとこ ありますか?」
恵理「痛みですか? いや 最近 このへんが ちょっと 時々。」
的山「その場所で 痛みの自覚症状が あるようでしたら 内視鏡 飲んだ方が いいかも しれないね。」
恵理「はあ… ただ…。」
的山「え?」
恵理「いや 前にもあったんですけど なんか 予感ていうか 感じてしまうんですよ。 その時も 痛いなあと思ったら ちょうど その時 父が交通事故に 遭ってですね。 だから なんか そういうもんだと思うんですよね。 今のところは 特に 何も起きては いないんですけど。 先生 どうかしました?」
的山「上村さん 本当に 看護婦なの?」
恵理「え? あ すみません…。」
廊下
患者「どうも。」
恵理「こんにちは。」
保育園
容子「遅くなって すみません!」
柴田「すみません。」
保母「お疲れさまです。 どうぞ。」
容子「お世話かけます。」
柴田「和也君…。 和也君。」
和也「柴田!」
容子「ごめんね 遅くなって。」
柴田「ごめんね。」
容子「なに? 絵 描いてたの? 和也。」
和也「うん。」
容子「何の?」
和也「内緒さあ。」
容子「そうか。」
一風館
玄関前
恵理「なんだったんだろう…?」
サロン
恵理「ただいま。」
♪~(『ぞうさん』)
3人「ジャジャジャジャ~ン!」
(拍手)
容子「ウワ~! カッコいい!」
恵理「ただいま。」
和也「お母さん お帰りなさい。」
恵理「ただいま。」
恵達「お帰り。」
柴田「お帰りなさい。」
恵理「柴田さん 容子さん すみませんね。」
柴田「何言ってるんですか。 ね。」
容子「うん。 そうだ 恵理ちゃん。」
恵理「はい。」
容子「ちょっと 真理亜ルームへ行こうか?」
恵理「はい。 和也 ごめんね もうちょっと 恵達と遊んでてね。」
柴田「和也 もう一回いこうか?『ぞうさん』。 いくぞ いくぞ。 セ~ノ!『ぞうさん ぞうさん』
グアテマラ
恵理「え? 和也が? 変って どういう事ですか?」
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