そして仕切り直し
勝子「もうやめようね 今日は。」
ハナ「そうだね…。」
恵里「ごめんなさい。」
勝子「お母さんね 恵里。」
恵里「ん?」
勝子「頭ごなしに 反対するつもりは ないのよ。 でもね 大変なことと思うの 東京の大学に行くってことは。 だから 黙って 1人で決めるのは ひどいと思うな お母さん。 そんな家族じゃないと思ってた。」
恵里「ごめんなさい。」
恵達と恵里の部屋
恵達「なあ 姉え姉え。」
恵里「ん?」
恵達「俺はさ 俺は…。 応援するさ。」
恵里「ありがとう。 私も 応援するさぁ 恵達のロックね。」
恵達「応援されて やるもんでもないんだけどさ。」
恵里「そうなの? 応援されないよりは される方がいいさ。」
恵達「まぁね ひとつ 質問いい?」
恵里「どうぞ。」
恵達「あの もしかしてさ ヒョッとして 誰だっけ? 小浜に来てた…。」
恵里「文也君?」
恵達「そうそう 文也君さ。 彼との約束 本気にしてると いうわけじゃないよな?」
恵里「え?」
恵達「え? ウソだろ? おい。」
笑いだす恵達
恵達「ごめん。」
恵里「おかしい?」
恵達「いや おかしくは ないけどさ…。」
恵里「けど?」
恵達「向こうは 覚えてないんじゃないかな…。 ごめん…。」
朝食
無言の食卓に何かを想うハナ
アルバイト
店長「お疲れ様。」
恵里「沖縄の記念に1枚どうですか~?」
古波蔵家
座卓にハナの置手紙
ハナ「『おじぃのところへ いきます おばぁ』」
アルバイト
恵里「沖縄に来た思い出に写真 どうですか~?」