夕食
恵達「わ~! 今日は ごちそうだ!」
勝子「恵達! もう…。」
ハナ「沖縄の物ばっかりで どうぞ! どうぞ!」
静子「あの 申し訳ありませんが この子だけ 食事がですね特別に。」
和也「お母さん いいよ。」
静子「だって…。」
和也「皆と同じがいい いいでしょ?」
静子「うん…。」
勝子「お体でも悪いんですか?」
静子「ええ… まあ…。」
勝子「そうですか…。」
恵里「和也君 病気なの?」
和也「ちょっとな。」
恵里「八重山の 太陽(てぃだ)に当たってれば 病気なんか治る。 ねえ おばぁ!」
ハナ「そうだねえ。」
和也「『てぃだ』?」
恵里「太陽の事さ。」
和也「そっかぁ。」
恵文「さあ どうぞ食べて下さい!」
勝子「そうですよ どうぞ!」
一同「いただきます!」
和也「これは何だろう?」
恵里「ゴーヤチャンプル。」
和也「これ 文也 好きだよ 食べてみな。」
文也「本当? ん… 苦いじゃんか! 兄貴!」
恵里「私も ちょっと嫌いさ。」
恵達「僕は 大丈夫。」
和也「これ おいしい! 今度は 本当だよ 文也。」
文也「あ! 本当だ。」
勝子「これ ミミガーといって 豚の耳。」
文也「豚の耳…?」
恵文「それでは はるばる東京より いらっしゃって下さりました 久しぶりのお客様に ウェルカムの 意味も込めまして 1曲 古波蔵恵里が躍りますです。 えりぃさん 準備。」
恵里「あい!」
静子「久しぶりなんですか? お客。」
勝子「え? ええ まあ…。」
ハナ「7~8年ぶりに なるのでは…。」
静子「え…。」
恵文の三線に
恵里の踊りを披露することに
上村家も楽しんでいる様子