廊下
容子「あ 恵里ちゃん。」
恵里「あ お帰りなさい。」
容子「どうだった? 今日は。」
恵里「いろいろありがとうございました。 誠… 帰りました 沖縄に。」
容子「なんか寂しくなっちゃった?」
恵里「ちょっと…。 」
容子「そう。」
恵里「あ これ 返そうと思って…。」
容子「あ 私が…。」
グアテマラ
(ノック)
恵里「古波蔵恵里ですけど。」
真理亜「げっ! ☎『とにかく そういう事でいくから よろしくね。』。」
恵里「あ はい これ ありがとうございました。 あの… 洋服は クリーニングに出させてもらいます。」
真理亜「臭い?」
恵里「は? 臭くなんかないですよ!」
真理亜「うん じゃ そのままでいい。」
恵里「ありがとうございました。」
容子「ま とにかく 立ち話も何だし ちょっと 入ろうか。」
恵里「そうですね。」
真理亜「え? ちょ ちょっと…。」
容子「そうか…。」
恵里「あ お二人とも ありがとうございました。」
容子「いいわよ そんな ねえ?」
真理亜「え? ああ まあ いいけど。」
恵里「はい。」
容子「切ないわよねぇ お別れっていうのはねぇ。 でもさ 何で 恵里ちゃん 誠君じゃ ダメなわけ?」
恵里「え?」
真理亜「結婚の約束してる男がいるのよ?」
恵里「ええ そうなんです。」
容子「沖縄で 会った時も そんなこと言ってた。」
恵里「はい。 …あれ? 何で 知ってるんですか?」
真理亜「え? あ…。」
容子「いいわよ そんな事。 誰なの? その結婚の約束をしてる男って。」
恵里「文也君っていうんですけど…。」
容子「へえ… で 何? いつ したの? 結婚の約束。 それ… 何歳の時って言ったっけ?」
恵里「小学校5年生の時です。」
容子「はあ…。 小学校5年?」
恵里「はい。」
容子「で 何? 結婚の約束したんだ?」
恵里「はい。」
容子「ヒョットして それ以来 会ってないとか?」
恵里「はい そのとおりです。 おかしいですか?」
容子「いや そんなことないけど。 なるほどねぇ なんか 恵里ちゃんらしいよねぇ。」
恵里「そうですかぁ?」
真理亜爆笑w
恵里「何が おかしんですか?」
真理亜「ハハハハ…。」
恵里「何が おかしいんですか?!
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