月曜ドラマシリーズ 「ちゅらさん3」1話「御祝(うゆ)えーがいっぱい」

一風館

容子「いいね こういう時間もね」

祥子「はい」

容子「島田さん これ 何ていう曲?」

ちゅらさんの画像

島田「覚える気あるのかな? 容子さん」

容子「多分 聞いても 覚えないと思う」

島田「やっぱりな フフ…」

祥子「あっ 動いてる」

容子「いいもんだよね その瞬間がね」

ツアー中の恵達

(着信音)

恵達「もしもし?」

一風館

祥子「もしもし 恵達? 私 今日ね 診察してもらった 順調だったよ」

ツアー中の恵達

恵達「そうか よかった あと少しだな 大丈夫 ちゃんと食べてるよ …うん …ああ じゃあ 仕事 戻るから じゃあな」

ちゅらさんの画像

一風館

祥子「うん 頑張ってね」

ツアー中の恵達

恵達「うん パパかぁ… よし!」

バンドマン1「そういえばさ 恵達さん 昔 バンドやってたの 知ってた?」

バンドマン2「えっ そうなの? お前 知ってた?」

バンドマン1「『ブラックシュガー』っていうんだよ」

バンドマン2「『ブラックシュガー』? 聞いたことないな」

バンドマン 1「結構 いいところまで いってたらしいけどね その後が なんか うまくいかなかったらしいよ」

ちゅらさんの画像

訪問看護中の恵理

恵理「こんにちは 上村で~す」

ちゅらさんの画像

女性1「こんにちは どうも お世話になります」

恵理「いいえ とんでもないです」

寝室

恵理「どうですか 体の方は?」

老人1「お陰さまで 大丈夫です」

恵理「食欲も ありますか?」

老人1「はい」

ちゅらさんの画像

さてさて 短い里帰りから 戻ると 恵理は 再び 東京で忙しく 仕事を始めたようでございます

恵理「夏バテしてないですか?」

女性1「大丈夫です」

ちゅらさんの画像

恵理「腰の部分を こうやって つかんでもらって 一緒に ここのイスに 移動しましょうね いきますよ 1 2の3! よっ よいしょ! よいしょ! はい 完成!」

ちゅらさんの画像

北栄総合病院
訪問看護科

奈々子「暑い… あっつ~ ああ~ 涼し~い! ああ~」

恵理「ただいま 戻りました!」

奈々子「お疲れさま」

恵理「あ~ 暑い」

奈々子「涼しいよ~」

恵理「えっ?」

奈々子「ああ~」

恵理「ああ 涼し~い」

ちゅらさんの画像

聡子「よう! 元気で やってる?」

恵理「あ 看護部長! どうもです」

奈々子「どうも どうか されました?」

聡子「ううん 別に 私が 顔出すと みんな『どうかしました?』『何か ありました?』とか 言うのよね『問題があったから 何か 言いにきたんじゃないか』ってね」

恵理「はぁ…」

奈々子「なるほど」

聡子「…で どう? 何か失敗してない?」

恵理「してませんよ 大丈夫です これでも もうベテランですし」

聡子「危ないな~ そのころが 危ないのよね もう 仕事に自信もって ちゃっと やれるようなころ 慣れたころが 危ないのよね」

ちゅらさんの画像

恵理「危ないって どういうことですか?」

聡子「自分で 考えなさい」

待合所

美帆子「お世話になりました ありがとうございました」

ちゅらさんの画像

遥「お大事に」

美帆子「行こうか」

遥「どうしたの?」

愛子「うそつき! お母さん 治ってないじゃん」

ちゅらさんの画像

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