連続テレビ小説「花子とアン」第112回「春の贈りもの」【第19週】

あらすじ

村岡家の前でばったり出くわした蓮子(仲間由紀恵)と伝助(吉田鋼太郎)。あえて通り過ぎようとする伝助に、意外にも蓮子が声をかける。蓮子が伝助を連れて来たのは、かよ(黒木華)の屋台。かよは、あれだけ世間を騒がせて離婚した二人が、なぜ一緒にここへ来たのかと緊張する。離れた席に座り、かつてのことを少しずつ語り始める二人。その時、蓮子を探しにやって来た龍一(中島歩)が酒をくみ交わす二人を目撃し…。

112ネタバレ

村岡家

玄関前

<2人が顔を合わせるのは なんと 蓮子の駆け落ち事件以来でした。>

嘉納「筑前銀行の頭取さんは 明日ん約束やったかな。」

番頭「明日の午後2時からの 約束になっちょります。」

蓮子「あの…。 ちょっと 一杯やりませんか?」

嘉納「はあっ!?」

屋台

<かよは 緊張で ひきつっていました。 あれほど世間を騒がせて 離婚した2人が なぜ 屋台なんかに来たのでしょう。>

蓮子「そういえば はなちゃんと かよちゃんは この人の事を褒めていたわね。 『怖そうに見えるけど きっと苦労人で 優しい人だ』って。」

かよ「はい。」

蓮子「それなのに… あのころの私は この人のいいところなんて 一つも見ようとしていなかった。 自分で心を閉ざしてしまって…。」

嘉納「まあ… しかたなかったろ。 今 思えば こん人は 気の毒な花嫁じゃった。 俺は 金ん力で買えんもんは 何一つないち 思ちょった。 ばってん この年になって やっと分かった。 この世にゃ 金の力では どうにもならんもんが 一つだけ ある。 俺の負けたい。 勘定しちゃって。」

蓮子「いいえ ここは 私が。」

嘉納「何を言いよる! 天下の石炭王が 女に金やら払わせられるか!」

蓮子「かよちゃん! これを。」

嘉納「怒るばい!」

蓮子「自分で稼いだお金で ごちそうさせて下さい。 そのために お誘いしたんです。」

嘉納「分かった。 そんなら 一遍だけ ごちそうになるばい。」

蓮子「かよちゃん。 お代わりを2つ。」

かよ「はい。」

嘉納「蓮子… しゃん。」

蓮子「はい。」

嘉納「今… 幸せか?」

蓮子「はい。」

嘉納「そうか。 そうか…。 ごちそうになった。 じゃあ… 元気でな。」

蓮子「あなたも お元気で。 ごきげんよう。 さようなら。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク