あらすじ
終戦後、筆を折ったままだった宇田川(山田真歩)から『赤毛のアン』を読んで、また書けそうな気がする、と初めてお礼を言われた花子(吉高由里子)は、宇田川が立ち直ってくれたことを心から喜ぶ。英治(鈴木亮平)、かよ(黒木華)、醍醐(高梨臨)、蓮子(仲間由紀恵)ら花子の家族や友人たちは、めいめいの場所で大切な人と『赤毛のアン』を読み、自分と重なる部分に共感していた。やがて出版を祝う会が催されることになり…。
156回(最終回)ネタバレ
村岡家
居間
宇田川「敗戦後 私が筆を折っていたのは ご存じ?」
花子「ええ…。」
宇田川「何を書くべきか 分からなくなってしまったの。 7年間も 宇田川満代は がらんどうだった。 その私が… また書けるような気がするの。 ありがとう。」
花子「宇田川先生…。」
宇田川「あなたじゃなくて 『赤毛のアン』にお礼を言ったのよ。」
花子「あっ 今 お茶を…。」
玄関前
花子「宇田川先生!」
宇田川「もう 書きたい言葉が あふれているんだから 邪魔しないで!」
<『赤毛のアン』は たちまち ベストセラーになりました。>
安東家
居間
醍醐「『プリンス・エドワード島は 世界中で 一番きれいな所だって いつも聞いていましたから 自分が そこに住んでいるところを よく想像していましたけれど まさか 本当に そうなるなんて 夢にも思わなかったわ』。」
木場家
朝市「『もう驚きもしないし あんた方を 気の毒とも思いませんよ』。」
リン「このリンド夫人ちゅうのは 口やかましくって 人騒がせなおばさんじゃんね~。」
徳丸商店
武「『貧乏な者の幸せの一つは たくさん 想像できるものが あるというところだわね』。」
宮本家
縁側
蓮子「『愛すべき懐かしき世界よ。 あなたは なんて美しいのでしょう。 ここで暮らす事ができて この上なく うれしいわ』。」
かよ宅
かよ「『小さな手が 自分の手に触れた時 何か 身内の温まるような 快いものが マリラの胸に湧き上がった。 多分 これまで味わわなかった 母性愛であろう』。」