連続テレビ小説「あまちゃん」101回「おら、悲しみがとまらねぇ」

♬~(『潮騒のメモリー』)

(ラジカセ・鈴鹿の音程の外れた歌)

♬『来てよ その火を 飛び越えて』

水口「うわ!? 何すか これ。」

(ラジカセ・鈴鹿の音程の外れた歌)

♬『砂に書いた アイ ミス ユー』

荒巻「これが 鈴鹿ひろ美の オリジナルバージョンだ。」

アキ「わざとか?」

荒巻「ひどいだろ。 今なら 機械で どうとでもなるが 25年前だ。 どうにもならない。」

水口「いや… すいません。 俺 こう見えて 絶対音感あるんで 少しでも 音程違うと…。」

(ラジカセ・鈴鹿の音程の外れた歌)

♬『彼に伝えて』

水口「うわっ! ちょ ちょ…! と… 止めて下さい。」

荒巻「フフフフッ ハハハハッ!」

水口「止めて下さい。」

荒巻「フフフフフッ ハハハハッ!」

廊下

しおり「やばいよ!」

真奈「超がばいよ!」

河島「いや それ がばいの使い方…。」

真奈「超がばいよ!」

河島「がばいの使い方おかしいだろ。 待て 収まった。」

社長室

荒巻「という訳で 彼女のお母さんに歌ってもらった。」

水口「はい。」

荒巻「結果は知ってのとおりだ。 60万枚の大ヒット。 現在の俺があるのは 半分は 天野春子のおかげだ。」

アキ「…半分?」

荒巻「半分は 鈴鹿さんだ。 分かるだろ? 鈴鹿ひろ美伝説に傷をつける事は 俺には できない。 どんなに小さくても 古い傷でも。 しかし 驚いたよ。 娘を送り込んでくるとはな。」

アキ「ママは関係ねえ。」

荒巻「関係ない?」

アキ「んだ。 おらは ママの命令で この世界さ入った訳じゃねえ。 自分の意志で来た。 だから おらとママは無関係だ!」

荒巻「じゃあ よそに行っても できるよね。 うちじゃなくても 別の事務所でも できるよね。 うちは無理だよ。 うちにいる限り 俺が潰すから。 何度 はい上がってきても 奈落に落とすから。 ごめんね。」

まごころ第2女子寮

しおり「どうしても 話してもらえないんですか?」

水口「すまない。 重大なペナルティーとしか言えない。」

真奈「アキちゃんじゃのうして 原因は お母さんなんやろ?」

水口「それも言えない。」

水口「デビューは流れたけど ここにいる 4人で GMTは続ける。」

しおり「納得いかない。」

水口「新メンバーは 随時 補充する予定だ。」

しおり「納得できません! 有馬さんが卒業で アキが クビなのも 訳分かんないし 理由も 聞かせてもらえないなんて!」

水口「(ため息) リーダー こう言ってるけど…。」

喜屋武「アーキーが辞めるなら うちも辞めたい。」

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