連続テレビ小説「あまちゃん」132回「おらとママの潮騒のメモリー」

純喫茶・アイドル

春子「もう一度よろしいですか?」

鈴鹿「は~。 ですから スリーJプロダクションに 所属させて頂きたいんです。」

春子「鈴鹿ひろ美が?」

甲斐「鈴鹿ひろ美? わ! 鈴鹿ひろ美!」

鈴鹿「はい 鈴鹿ひろ美 つまり 私を!」

春子「どういう事?」

黒川「君に分からない事 僕に聞いても 分かる訳ないだろう。」

鈴鹿「ハートフルから独立して 個人事務所で やってきたんですけど 限界 感じてしまって…。 ずっと探してたんです事務所。 誰かいい人いないかしらって。」

甲斐「いや 私いい人じゃないですよ。」

鈴鹿「そこがいいのよ! あなた 惜しが強いでしょ。 業界の常識や あしき風習に 正面から こう『いてまえ!』みたいな。」

黒川「うん。」

鈴鹿「『いてこませ!』みたいな。『いったらんかい!』みたいな。」

春子「私 関西人じゃないですよ。」

鈴鹿「娘をアイドルにしたじゃない! 長いものにも 太いものにも巻かれず ご自分の夢を娘に託して それを貫いて ご立派よ!」

春子「太巻さんは ご存じなんですか?」

鈴鹿「いいの 彼は。 私と同じで 限界 感じてるはずだから。 フフフ アハハ! 夫としてはいいけれど 仕事のパートナーとしては とっくに切れてるの。 もう無理。」

甲斐「夫…?」

鈴鹿「よろしくお願いします!」

道中

アキ「鈴鹿さんが ママの事務所さ所属すると おらの後輩になるのか? 先輩になるのか?」

春子「どっちにしろ タメ口なんでしょ?」

アキ「んだな どっちでもいいな。」

春子「そうだよ。 どっちにしろ3年前では 考えもしなかった事に なってんだから。」

アキ「ママ?」

春子「ここに立ってた事ある ママ。 ここでね 信号待ってると スカウトマンに声掛けられるっていう 噂聞いて 朝から晩まで ここに立ってたの。」

回想

回想終了

春子「ありがとね アキ。」

アキ「え?」

春子「ずっと後悔してた。 家出して東京に出てきて アイドルに憧れて。 でも 今は違う。 全部よかったと思ってる。

春子「パパと知り合って アキが生まれて そのアキが海女になって アイドルになって おかげで ママ 鈴鹿さんと 仲直りできて 所属事務所の社長だよ! 何これ? 何! 何かオセロの駒が いっぺんに ひっくり返っちゃった みたいな感じ。 だから ありがとうね アキ。」

アキ「ヘヘヘ! こっぱずかしい。」

春子「ちゃんと 言ったからね『ありがとう』って。 忘れないでよ。」

アキ「うん! あどは パパだけだな。」

春子「あ~ そうだね。」

アキ「どうすんの? より 戻すのか? おら どっちでもいいぞ 一緒に暮らしてるし。」

春子「どっちでもいいなら 戻そうかな。」

アキ「じぇじぇ! やった~!」

春子「よし! 生写真 買いに行こうか?」

アキ「生写真?」

春子「生写真。」

アキ「何? それ。 生なの? 写真なのに?」

春子「生だよ!」

東京EDOシアター

アキ♬『ジョニーに伝えて 千円返して 潮騒のメモリー 17才は 寄せては 返す 波のように』

荒巻「盛り上がっていくよ ここから! いいね 周りも!」

アキ♬『激しく 来てよ その火を 飛び越えて』

東京EDOシアター前

♬『寄せては 返す 波のように』

種市「あの 見せの裏口なんで ちょっと静かにして下さい!」

「じぇじぇ! ハイ! ハイ! ハイ! ハイ!」

(肩を脱臼する音)

ヒビキ「あ! 痛い 痛い 痛い!」

(騒ぐ声)

ヒビキ「痛い痛い!」

安部「大丈夫が? ヒビキさん まめぶ食うが?」

ヒビキ「要らねえよ!」

安部「年なんだから いづまでも無理して アイドル追っかけなくても。」

ヒビキ「年とか関係ねえし アイドルが存在する限り 追いかけるのが男でしょ!」

ファンたち「おう!」

ヒビキ「行くよ!」

ファンたち「はい!」

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