連続テレビ小説「あまちゃん」139回「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

今野「あ~ この野郎!」

菅原「そこ 駐車場だよ。」

大吉「確かに 商工会長の言うとおり。 税金使って 復旧する意味あんのかって声は 無視できねえ。 でも 同じように 復旧を願う声も無視できねえ。 なあ ユイちゃん!」

ユイ「え?」

大吉「おらとユイちゃんが 閉じ込められた車両が 倉庫さ帰ってきた時…。」

回想

(歓声)

「電車来たぞ~!」

「帰ってきた~!」

<あの日 トンネルで停車し 津波の被害を逃れた列車は 奇跡の車両と呼ばれ 復興のシンボルになりました>

大吉「危ねえぞ 鈴木のばっぱ! 何してんだ?」

鈴木「何って おめえ おらの事 守ってくれた 北鉄さ お礼 言わねば。 一日も早ぐ 元のように走れますように。」

回想終了

大吉「おら 言えねがった。『今後 北鉄は 存続の危機にさらされます。 あの車両は もう二度と 動かねえかもしんねえ』とは とてもじゃねえが言えねがった。 市民だけでねえ 多くの鉄道ファンから存続を望む 熱いメッセージが届いてる。」

ヒロシ「これは ほんの一部です。」

かつ枝「お~ すげえな。」

大吉「俺は 腹くくった。 大事な市民の足として 観光資源として たとえ 一人でも利用者がいる間は 走らねばなんねえ。 国営でも民間でもねえ 第三セクターだからこそ 非常時には 採算度外視して 走るべきなんです!」

弥生「んだ んだ んだ!」

かつ枝「被災したのは おらたちだ! 国が 何と言おうと 被災者が要るって言ってんだから 残せ!」

弥生「んだ んだ んだ!」

長内「こうなったら 北鉄の全線開通を 最終目標にして 復興計画を推進すっぺ!」

弥生「んだ んだ んだ! んだ んだ んだ! んだ んだ んだ!」

吉田「いいぞ 弥生さん! もっと コイン取れ!」

夏「んじゃあ 銭は どうする? この ご時世だ。 国の復興予算を 北鉄さ回してくれるとは思えねえ。」

弥生「んだ んだ んだ~。」

<大変だあ。 大人たちの話を聞いて アキは途方に暮れていました。 海女カフェを立て直してくれなんて 言える空気じゃない。 観光協会の海女カフェ担当者は…>

<頼りになりません>

ユイ「そろそろ出るね。」

アキ「え?」

ユイ「ごめん。 お店開ける時間だから。」

功「おっ 何 何? 何の話?」

ユイ「寝坊した人には教えません。 じゃあね。」

夏「あっ 先生。」

今野「足立先生。」

功「いやいや ここで いい。」

今野「夏さん この間の海開きは どうだったんですか? それこそ アキちゃん効果で 集客 増えたんでねえの?」

かつ枝「客足は例年どおりだが そもそも…。」

夏「ウニが いね。」

一同「あ~あ…。」

アキ「やっぱり 津波のせいですか?」

栗原「これ 浜さ打ち上げられたウニ。」

アキ「じぇじぇじぇ!」

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