連続テレビ小説「あまちゃん」139回「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

北三陸駅

ユイ「私は いいや。」

アキ「いいって?」

ユイ「だから もう 表舞台に立つのは いいって意味。」

アキ「ユイちゃん…。」

ユイ「ごめんね。 どうでもいいって意味じゃないよ。 こんな時だし 北三陸のためにっていうか 東北のためにかな。 今 できる事とか やるべき事をやるっていうのは 立派っていうか 当然の事だと思う。 でも ミス北鉄とか 潮騒のメモリーズとか 歌ったり 踊ったり 潜ったり それは 私にとって 今 できる事じゃないし やるべき事でもないからさ。」

<返す言葉もありませんでした。 アキには 想像もつかない体験を ユイちゃんは あの日 したんだ>

回想

大吉「止めろ! ブレーキ ブレーキ!」

無線・吉田『ブレーキ ブレーキ! 止めろ!』。

大吉「ユイちゃん 見ては駄目だ。」

ユイ「もう遅い。」

回想終了

(ドアベル)

よしえ「ねえ ユイ。 マカロニどこ?」

ユイ「棚の左下。 えっ 何で?」

よしえ「お通しのサラダ作るから。」

ユイ「あっ いいよ 私 やる。 ごめんね。 海女カフェが オープンしたら 私も手伝いに行くから。 頑張って。」

アキ「うん。」

<その時のユイちゃんの表情は 諦めたようにも 無理してるいるようにも 見えませんでした>

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