連続テレビ小説「あまちゃん」140回「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

袖が浜漁協 仮事務所

アキ「花巻さん これで ミサンガ作るべ!」

花巻「あ?」

アキ「復興祈願のミサンガ 作べ!」

長内「底引き網で ミサンガ?」

アキ「んだ。 ミサンガの材料が高くて 買えねえって 観光協会の栗原さん 言ってたべ? んだから…。」

かつ枝「アキ それは 駄目だ。」

アキ「なすて? よぐ見だら きれいだし ただ捨てるには もったいねえべ。」

花巻「違う。 捨てるに捨てられず 置いてあるのだ。」

磯野「海ん中にも岩に絡まった網が いっぺえ あるんだど。」

アキ「もったいねえな…。」

長内「アキちゃん 底引き網には 漁師の魂が宿ってんだ。 神聖なもんなんだ。」

夏「だったら なおさら ほっとく手は ねえべ。」

かつ枝「夏ばっぱ!」

夏「網で作るから 意味があるんだ。 手首さ巻いた ミサンガ見る度によ『ああ 一日も早ぐ 漁さ出るべ』って気になるべ。 それが 復興のシンボルだ。 しかも 売り上げで 新しい網が買える。 ヘヘヘッ 一石二鳥だ!」

美寿々「金 取んのか?」

夏「当たりめえだ。 転んでも タダじゃ起きねえ 北三陸だぞ!」

かつ枝「よし! アハハハッ!」

長内「さすが 夏ばっぱだ!」

弥生「これ 一つ試しに作ってみっぺ。」

美寿々「これ 何センチだ? 生臭(なまぐせ)えな まだ これ。」

夏「早ぐしろ!」

スナック・梨明日

勉「お願いします。」

弥生「はい。」

ヒロシ「うわっ!」

弥生「ヘヘヘッ…。」

ヒロシ「ちょ ちょ…。」

一同「お~!」

大吉「いいねえ! 復興祈願 海女のミサンガ パート2 いぐねえ?」

(拍手)

アキ「…っていうか 何で ストーブさんの手さ結んだの?」

弥生「ごめん。 何か 一番 幸薄い顔してたから。」

一同「ああ~。」

北三陸駅

アキ「こんにちは! 帰ってきた海女のアキちゃんです。 この度 北三陸市と北鉄が協力して…。 ごめん 止めて。」

ヒロシ「何 何?」

アキ「おら一人じゃ 物足りねえべ。 やっぱり ユイちゃんも…。」

ユイ「私は いいの。 アキちゃん 芸能人なんだから 自信持って。」

アキ「…分がった。」

アキ「この度 北三陸市と北鉄が協力して 復興祈願 海女のミサンガを作りました! こっちが 新バージョンです!」

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