連続テレビ小説「あまちゃん」150回「おらたち、いつでも夢を」

天野家

鈴鹿「天野さん! 起きてる? 加湿器があったら 出して頂けないかしら? 天野さん…。 あ! 痛っ。 あ~。 やだ やだやだ! 懐かしいったらありゃしない!」

<でしょうね。 だって その部屋は 1984年で 時間が止まっているんですもの>

鈴鹿「やだ ひかる一平。」

アキ「あ 鈴鹿さん。」

鈴鹿「何なの? この部屋。」

アキ「ママが 高3の夏まで 使ってた部屋だ。」

鈴鹿「高3。」

アキ「アイドルを夢みで そこで履歴書書いたり 音楽聴いて キュンキュンしてたんだと。 おらも高3の夏まで 使ってだんだ。」

鈴鹿「天野さんも?」

アキ「んだ! ママとガールズトークしたり ユイちゃんど 将来の夢 語り合ったり。 アイドルさ憧れたり。 懐がしい。 こういう部屋で見た夢を 鈴鹿さんみたく かなえられる人って 一握りなんだよなあ。」

回想

春子「岩手県から来ました。 趣味はアイドル鑑賞で テレビを見る事です。 好きなアイドルは 松田聖子ちゃんです。 あなたの色に 染めて下さい。 天野春子 18歳。 か~! これ合格! 合格! フフフ!」

回想終了

鈴鹿「ねえ 明日から この部屋 使っていいかしら?」

アキ「じぇ! 鈴鹿さんが?」

鈴鹿「うん 気持ち つくるには もってこいだわ!」

アキ「いいけど 狭いでしょう ホテルさでも 泊まったら?」

鈴鹿「いいの ここでいいの。 ううん ここがいいの!」

翌朝

(ジューシーミキサーの音)

アキ「御飯は?」

鈴鹿「おはよう! 天野さん。」

アキ「出た! 鈴鹿スペシャル!」

鈴鹿「そうよ! 鈴鹿のいる所に 鈴鹿スペシャル!ありよ。」

夏「鈴鹿さん おら 67年間 朝は御飯と…。」

鈴鹿「その習慣 今日から変えましょう! ほい!」

アキ「飲まなきゃ 駄目か?」

鈴鹿「声出るから ほい!」

忠兵衛「あんた魔女なのか?」

鈴鹿「いいから ほい! ほい ほい!」

(3人の悲鳴)

<朝食のあと アキと鈴鹿さんは 会場の下見に行きました>

海女カフェ

ヒロシ「うわ! 鈴鹿ひろ美?」

アキ「この人 ストーブさん 観光協会の海女カフェ担当で ユイちゃんの お兄ちゃん。」

ヒロシ「足立です。 当日も 舞台監督的な事 させて頂きます。」

鈴鹿「フフ! よろしく。」

アキ「勉さん!」

勉「ん?」

アキ「水口さん 今日来てねえの?」

勉「ああ さっきまで そこで…。 す… 鈴鹿ひろ美!」

水口「あ…。 ご… 御無沙汰してます。」

鈴鹿「何してんの? こんなとこで。」

水口「あれ? あれ あれ? バックレて すいませんでした!」

勉「水口君! 円満退社じゃなかったのか。」

水口「いや 何か面倒くさくて… あ メールはしました。」

鈴鹿「売り上げは 地域復興に役立てて下さい。」

ヒロシ「はい!」

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