連続テレビ小説「あまちゃん」150回「おらたち、いつでも夢を」

天野家

(笑い声)

忠兵衛「笑い事じゃねえべ! 亭主の留守中にだど? しかも 橋 幸夫? 今すぐ 出ていけ!」

夏「おらが出てったら このうちは ほとんど空き家だぞ!」

長内「こりゃ 一本取られたな 忠兵衛さん!」

(笑い声)

鈴鹿「夏さん 皆さん お変わりなくて 安心しました。」

長内「いや どうも!」

夏「周りが 変わりましたからね。 ここら辺りでも 何人かは 死んでしまったし こいつらのうちも 流されたし。 でも せめで 無事だった奴らだけでも 変わらず 笑ってるべって! なあ!」

(笑い声)

鈴鹿「そうですか。」

夏「はい。」

アキ「じいちゃん 地震あったのに なすて帰ってこねがった?」

忠兵衛「なすて帰んねばなんねえ?」

かつ枝「夏ばっぱ 心配でねがったか?」

夏「無線で確認できたべ。」

かつ枝「んでも!」

忠兵衛「陸(おか)が大変な時に 陸さ上がって どうする? むしろ 海さ出た おらたちがよ 海で銭こ稼いで 陸の連中さ 助けねばなんねえべ! んだがら 帰(けえ)ってこねがった。」

鈴鹿「かっけえ!」

夏「ありがとうごぜえます。」

アキ「ユイちゃん!」

かつ枝「おう!」

ユイ「こんばんは!」

アキ「ユイちゃん おらの親友で 一緒に『潮騒のメモリー』歌ってた子だ。 入んなよ!」

鈴鹿「どうぞ!」

ユイ「いや いや いや! 無理 無理 無理!」

スリーJプロダクション

春子「はあ~!? 何で鈴鹿さんが 実家にいんのよ!」

黒川「え~?」

春子「前のり? 前すぎるでしょうが?」

天野家

アキ「それ さんざん聞いてる。 今は何か ユイちゃんと 熱く語り合ってるよ。」

ユイ「『おめでた弁護士』シリーズも パート5までは よかったんですけどね 助手が柳沢慎吾さんに 代わってから 数字はあがりましたけど コアなファンは 離れたじゃないですか。 ひかる一平さんの方が よかったですね!」

鈴鹿「やっぱり! そうなのよ。」

アキ「とういう訳で 鈴鹿さん うちにいますんで ご心配ねぐ。 以上 北三陸から 天野アキがお送りしました!」

スリーJプロダクション

春子「あんた 酔っ払ってんの?」

(電話が切れた音)

春子「アキ! アキ? 切れた! (ため息) また 1人 飛べない鳥が 北三陸に逃げていった。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク