天野家
春子「うちじゃん。」
大吉「懐かしいべ?」

アキ「ママの実家? ママ ここで生まれたの?」
大吉「さっ 行くべ! こっちや こっちや。 気ぃ付けてな。」

大吉「あっ あれ~? もしや あれが? 一時帰宅ってやつかな?」
春子「嘘なんでしょう?」

アキ「え…。」
春子「ホントは 元気なんでしょう? バレバレだよ 大吉さん。」
大吉「いづがら?」
春子「漁港に寄った辺りから。 もっと言うと 観光協会辺りから。 もっと言うと メールの時点で 怪しいと思ってました。」
大吉「じぇじぇ そったら前がらが。」
春子「問題は… 鍋 火にかけたまま どこに行ったかって事。 お昼御飯の支度しようと 思ってて 鍋で お湯沸かして みそ汁 作ろうと思ったけど ちょうど ワカメ切らしてて…。『しょうがない。 これは 取りに行ってるか』って事だね。 これは。」

大吉「どうだべ~? ハッハッハッ…。」
春子「海だね!」
アキ「海?」
春子「アキ 海見てきな。」

アキ「海って 道 分かんないし…。 うお~!」

春子「(ため息)」

海

アキ「うん? うん!?」

<はい! やっと出ました!>
夏「しゃっこい しゃっこい」

<これが私。 天野 夏でございます>
夏「うに、食べうか? ほれ~!」

<春子の母 アキにとっては 祖母である 夏さんは 現役の海女さんなのでした>

アキ「かっけえ~!」


