連続テレビ小説「あまちゃん」26回「おら、先輩が好きだ!」

北鉄

アキ「ありがとうございます! ありがとうございます!」

ユイ「夏ばっぱが 朝4時起きで作りました!」

アキ「ありがとうございます! ありがとうございます!」

(歓声と拍手)

北三陸駅

(歓声)

スナック・梨明日

吉田「という訳で 本日の利用者数…。 3080人でした!」

(歓声)

吉田「これは もちろん 本年度 最高の数字です! そして 次に 9月の収支! 黒字になりました!」

(歓声と拍手)

今野「大吉っつぁん 何年ぶりね?」

大吉「分がんねえ。」

今野「吉田君が入社してからは?」

吉田「初めてです。 もう何か 鳥肌立ってます。 駅長! 乾杯のご発声を!」

今野「いよっ!」

(拍手)

大吉「え~… 駄目だ! 泣けてきた!」

弥生「泣ぐな!」

大吉「はい! 思い起こせば 24年前 この北三陸鉄道が 皆様の熱い… あ…!」

弥生「泣げ!」

大吉「あ~!」

夏「乾杯~!」

一同「乾杯~!」

北三陸駅

大吉「えっ? 何だって?」

春子「だから 今日限りで やめさせてって言ってるんです。」

大吉「でも アキちゃん 明日もやるって。」

春子「許しません。 ごめんね 親バカで でも耐えられない。 見てらんないのよ。 娘が見せ物になって…。」

大吉「それは考えすぎだべ 春ちゃ…。」

春子「浜では平気なの。 でも 海女の恰好して電車乗ったり 愛想振りまいたりすのは 何か違うんじゃないかなって。」

夏「何も違わねえべ。 観光海女は サービス業だ。 お客さんが喜んでくれたらいい。 それで お客が増えれば本望だ。 浜でも電車の中でも違わねえべ。」

春子「アキは それでいいの? 駅弁売ったり ちやほらされたり 写真撮られたり そんな事するために ここで暮らしてるの? 違うんじゃないの?」

アキ「分がんねえ。」

春子「それじゃ困るのよ。 もう 子どもじゃないんから。 海女さんだけじゃ 生活できねえのは よく分かった。 でも潜るのは好きだし ここが好きだし みんなが好きだし ほか行ぎだぐねえし…。 だから今は みんなの役に立てれば それでいい。」

春子「アキ…。」

アキ「今日は一日 ユイちゃんと一緒で楽しかったし。」

ユイ「私も。」

夏「さあ そろそろ 年寄りは 帰って寝るべ。」

大吉「待ってろ 送っていくから。」

夏「終電あっから 大丈夫だ。 支度しろ。 ユイちゃんも。」

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