喫茶・リアス
(ドアベル)
春子「いらっしゃいませ!」
ユイ「こんにちは!」
春子「いらっしゃい!」
アキ「ママ どっかさ行ってよ。」
春子「は?」
アキ「今からママに 聞がれたくねえ話すんだ。」
春子「だったら ママの店来ないでよ よそで やんなさいよ。」
アキ「よその人には もっと 聞かれたくないの。」
春子「何 急に標準語で。」
ユイ「ごめんなさい。 大事な話なんです。」
春子「あ そうですか。 分かりました。 じゃ 勉さんと 琥珀磨いてます。」
アキ「ユイちゃん こっち。 で どう思う?」
ユイ「私は やっぱりjjガールズがいい。」
アキ「ユニット名の話じゃなくて。」
ユイ「あ 種市先輩の事?」
春子「はあ はあ はあ!」
ユイ「好きって気持ちは 伝えたの? どっちよ?」
アキ「資格試験さ 受がったら デートしてけろって言いました。」
回想
種市「デートな うん 考えておくわ。」
回想終了
アキ「そこで ちゃんと 伝えるつもりです。」
ユイ「でもさあ 仮に種市先輩と つきあったとしても 3月で 東京行っちゃうんでしょ? 遠距離恋愛じゃん。 我慢できる? あ! それとも東京で暮らす?」
アキ「え?」
勉「春子さん! 春子さん!」
ユイ「だって お父さんと一緒に 東京で暮らしたら種市先輩も 会えるじゃん。」
アキ「でも…。」
ユイ「私も高校卒業したら 東京行くし ね ね そうしなよ! 何なら一緒に アイドル目指そうよ。」
春子「海女は? 海女は どうすんの? あんた 来年も潜るって 言ったじゃん。 辞めるの?」
アキ「ママ!」
春子「ごめん 今さ 途中 全然 聞いてなかったんだけど …ていうか 聞かないでって 言われたのに 聞いてたんだけれども ユイちゃん うちには うちの複雑な 事情っていうのがあるのね。 今 こっちと 向こうと 東京と 別々に暮らしてるんだけど…。」
ユイ「離婚調停中なんですよね。」
春子「うん。 そうよ そうよ。 だから簡単に『東京一緒に行かない?』みたいな事 言わないでほしい訳 私もね やっと 夫と離婚する こう… 決心がついて やっとようやく こっちの暮らしに 慣れてきたっていう そういう状態…。」
黒川「面接受かったよ!」
春子「え?」
黒川「ちょうど 空きがあってね。 明日からでも 走ってくれって。 ヘヘヘ!」
アキ「パパ こっちで働くの?」
黒川「うん こっちに住んで こっちで働く。 お母さんも認めてくれた。」
春子「ちょっと!」
夏「来る者は 拒まずさ。」
忠兵衛「俺は 明日から スーパーで働く事になった。」
春子「お父さん!」
忠兵衛「見ろ 鮮魚売り場の新人だ。」
黒川「家族3人 一緒に暮らせるぞ。 アキ!」
ユイ「じゃあ 東京行きは なしだね。」
忠兵衛「頑張れ!」
黒川「頑張りましょう。」
アキ「ママ!」
春子「何か 分かんない 分かんない! いいのか? これで。 いやいや よくないだろ よくないよね! 整理しょうか?」
<めまぐるしい展開に 頭がついていかない 春子とアキでしたが 何はともあれ 一家5人での 新生活が始まりました>