連続テレビ小説「あまちゃん」44回「おら、ドキドキがとまんねぇ」

2階

アキ「今年も来てくれたんだ…。 よく分かったね。 こんな田舎に引っ越したのに…。 ありがとうね。」

黒川「アキちゃん 君のパパから 伝言を預かっています。」

アキ「何?」

黒川「『アキ… パパとママは 別々に暮らす事にしたよ。』」

アキ「うん…。 2人にとって それが幸せなら いいと思う。」

黒川「うっ う~ん…。 サンタは そうは思わないんだけどね。 確かに幸せの形は いろいろで…。 アキ? アキちゃん。」

アキ「起きてるよ…。」

黒川「アキ ママの事 よろしく頼むよ。」

アキ「うん…。」

黒川「パパからはね とにかく元気で暮らせと。 つらくなったり さみしくなったら いつでも会いに来い。 待ってるぞ アキ。 …だそうです。 以上 メリークリスマス。 よいお年を。」

(鈴の音)

大吉「何も こんな夜中に 出ていかなくても…。」

春子「いいの。 気が変わったら 面倒くさいんだから。」

黒川「じゃあ お母さん お世話になりました。」

夏「あっ いえ。」

黒川「ウニ丼 あら汁 まめぶ汁 おいしゅうございました。 それから 下着を洗濯してくれた事 電気毛布の暖かさ…。」

夏「長くなるか? 寒いがら 長引くようなら ちょっと着てくるから。 ちょっと待って。」

黒川「大吉さん。」

大吉「春ちゃんの事は 俺に任せろ。」

黒川「任せるかどうかは別として…。 天野家の事 夏さん 春子さん アキの事 見守って下さい。」

大吉「俺は 今日から あんたの事 マサって呼ぶぞ。」

黒川「もう会わないんですけどね。」

大吉「心で呼ぶ。」

黒川「それじゃあ。 また 個人に逆戻りか…。」

春子「そういう事 言わない。」

黒川「春子さん…。 幸せにしてやれなくて ごめんなさい。」

春子「こちらこそ… 身勝手な女で ごめんなさい。 何か泣けてきた…。」

黒川「アキと一緒に幸せになって下さい。」

春子「はい。」

アキ「サンタさんは!?」

春子「うん 今 そりに乗って帰ったよ。」

アキ「嘘~。 ママも プレゼントもらった?」

春子「もらったよ。」

大吉「もらった?」

アキ「うん。」

大吉「誰にもらったんだ?」

アキ「サンタさん!」

<そして年が明け 北三陸に 本格的な冬が やって来ました>

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