北三陸駅
大吉「アキちゃん 学校休むってよ。」
ユイ「え?」
大吉「聞いてねえか? 風邪だと。 さっき ウニ丼 積みに寄ったが 出てこねがった。」
ユイ「そっか。 だから 返信返ってこないんだ。」
大吉「まあ ユイちゃんも 気 付けてな。 いよいよ 今週末 お座敷列車だからよ。」
ユイ「はい。」
大吉「まあ ユイちゃんは海さ落ちたり しねえだろうけどよ。」
ユイ「えっ!?」
大吉「え?」
喫茶・リアス
美寿々「失恋か~。 甘酸っぺえなあ…。 私なんか もう… 毎日 失恋した~い。」
水口「そうですか?」
美寿々「だって 失恋しなきゃ 新しい恋は生まれないじゃん。」
春子「ごめん。 という訳で 今日 これで あがらせてもらいますね。 この話 くれぐれも みんなには これでね。 勉さんもね。」
(ドアベル)
ヒロシ「アキちゃん振られたって 本当ですか!?」
春子「早(はえ)えな…。」
美寿々「しかも うれしそう! 誰から聞いたの?」
ヒロシ「大吉さんから 一斉メールで。」
天野家
(掃除機の音)
夏「アキ…。 そんな薄着で どこさ行く? 風邪ひくよ。 今な 火おこすからな。」
夏「アキ…。 アキ! アキ! 中さ入って 温まれ。 なっ?」
夏「アキ! アキ アキ…。 腹減ったか? おかゆ食うか? すぐ よっこいしょ…。」
夏「アキ!」
漁協
花巻「ジェームズブラウンかよ!」
一同「…。」
花巻「まっ 例え突っ込みだ。 分かる奴だけ 分ればいい。」
<ちなみに これです>
かつ枝「確かに かなりの重症である事は 間違いねえべ。」
夏「ふだんが うるさすぎっから 静かでいいんだが。」
かつ枝「しかし あの… 種市って わらしはよ 今どき 珍しい 好青年だと思ったが とんだ タヌキだな。」
弥生「締めてやんねえとな。」