連続テレビ小説「あまちゃん」4回「おら、この海が好きだ!」

天野家

アナウンサー「『勝ち名乗りを受けましたが 向こう正面 舞の海さん。 全く問題にしなかったですね』。」

舞の海「『そうですね 落ち着いてましたよね。』。」

アナウンサー「『これまでのビデオテープで』。」

アキ「うめえ! うめえ! 超うめえ!」

夏「悪いな 売れ残りで。」

アキ「全然いい。 むしろ毎日 売れ残ってほしい。」

夏「こら! 縁起でもねえ事 言うな!」

(笑い声)

夏「罰として 明日は ウニ丼売り 手伝ってもらうど。」

アキ「じぇじぇ!」

夏「今日 ウニ いっぺえ仕入れだがら。 40個作るから 20個ずつ どっちが早ぐ 売れるか競争だ。」

アキ「やった! 北三陸鉄道リアス線さ まだ乗れる。」

(笑い声)

春子「急に なまっちゃって …ていうか駄目だからね。 明日こそ 帰るんだから。」

夏「帰る帰るって 騒ぐ割には 随分おりますねえ。 重でえ荷物 ガラガラ引きずって 町ん中 ウロウロして パチンコさ入り浸って。 暇なんですか? それとも 何が東京さ いれねえ事情が あんのかって 町じゅう お前さんの噂で 持ちきりだ。 恥ずかしい! 45だべ。」

春子「2です。 まだ42。 あきれた。 娘の年まで 忘れちゃってんだ!」

夏「何が娘だ! 結婚した事も 子ども産んだ事も 黙ってて。」

春子「あんただって 父ちゃん死んだ事 知らせなかったでしょう。」

夏「あ?」

春子「久しぶりに帰ってきた娘に『お帰りの』の言葉もない。」

夏「『ただいま』も 言えない娘に『お帰り』が 言えますか?」

アキ「ママ!」

夏「ハハハハ! 荷物は 置いてげ。 どうせ 帰ってくんだから。 ハハハ!」

アキ「ママ!」

夏「さあ 明日も早え 寝るべ。」

テレビ「『東方大関 琴欧州 ブルガリア・ベリコタロノボ市出身 渡ヶ嶽部屋』。」

春子「相変わらず あるね。」

<その灯台は 春子の子どもの頃からの 秘密の隠れ家でした>

回想

1981年(昭和56年)

夏「春子 春子! どごさ行った 春子! 中学生が いっちょう前に パーマなんか当てやがって。 聖子ちゃんや トシちゃんじゃ あるめえし。」

夏「狭え町なんだから 知り合いに会ったら 挨拶ぐれえしろ! 春子! こら! 出てこい! 春子。」

回想終了

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