連続テレビ小説「あまちゃん」56回「おら、スカウトされる!?」

海女カフェ

PV撮影

ヒロシ「3 2…。」

アキ「じぇじぇ! 袖が浜のあまちゃんこと 天野 アキです! えっと 袖が浜海女クラブでは 新人の海女さんを 募集してま~す!『泳げない方も大歓迎! 7月1日に オープンする 海女カフェのウエイトレスさんも 同時募集してま~す!』

観光協会

一同「こんにちは~!」

「こんにちは~!」

菅原「こんにちは! あ~ 足立君! おれ ちょっと集まり過ぎだろ。」

ヒロシ「これで 半分です。」

菅原「じぇ!」

ヒロシ「残りは午後に呼んでます。」

菅原「じぇじぇじぇ。」

大吉「あ~ きてる! きてるわ 北三陸! ハッハッハッハッ こんにちは!」

海女カフェ

「こっち。 急いで。」

<アキのフォロワーが 6人 新人海女として加わりました。 去年は たった一人の新人だったアキが 今年は 先輩の教育係です>

一同「名物ウニ丼は いかがですか?」

アキ「え~ 観光海女は 接客業 サービス業です。 潜って ウニを取るのは 諸先輩方がやりますので。」

桜庭「えっ 潜っちゃ駄目なんすか?」

アキ「潜り方は 営業時間外に 私や 美寿々さんが教えます。」

坪井「あの うち ウニ触れないんすけど。」

アキ「あっ ユイちゃん!」

ユイ「久しぶり。 いよいよ開店だね。」

アキ「まだ 全然出来てねえんだ。 今日は取材?」

ユイ「ううん 下見。」

池田「ユイちゃんのコーナーで 海女カフェ特集を組む事になったんだ。」

アキ「へえ~。 何か すっかり タレントさんだな。」

ユイ「やめてよ 恥ずかしい。」

アキ「あっ ちょっと待っでて。 ユイちゃんさ 見せでえもんがあんだ。」

アキ「見て!」

ユイ「えっ 何 これ?」

アキ「組合長に頼んで 造ってもらうんだ。 ユイちゃんが躍ったり 歌ったりするステージ。」

ユイ「アキちゃん…。」

アキ「テーブル片づけて 椅子の向き変えだら 100人は座れるって! デビューしたら ここで歌ってけろ。」

ユイ「ありがとう。」

アキ「エヘヘッ。 ほら ユイちゃん。」

<もうすぐ 海開き。 アキが北三陸へ やって来て 丸1年。 この町にとって アキは もう なくてはならない存在でした>

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