『ユイ! ラブ! まめぶ! やませ!』。
♬『マーメイド』
真奈「よか歌にゃとは 思うばってん。」
しおり「うん ピンとこない。」
アキ「じぇ! そうですか?」
喜屋武「でも この子 で~じ かわいいなあ?」
アキ「んだべ? めんこいべ!」
アユミ「水口さんが この子センターって言うん 分かるわ。」
アキ「うん。」
夜
アキ「もしもし? 夜中にごめんなさい。 何かうれしくて 電話しました。 みんながね ユイちゃんの事 めんこいって センターにふさわしいって 言ってるよ。 あとね 知ってると思うけど…。」
(小野寺のすすり泣き)
アキ「種市先輩が 板前さんになりました。 まだ見習いで 出前と皿洗いだけど。」
(すすり泣き)
アキ「ごめん また電話します。」
アキ「小野寺ちゃん? 寝れねえの?」
小野寺「ごめんなさい 不安で。」
アキ「何が?」
小野寺「40位に 入れねえんじゃねえかって。 どうすっぺ 母ちゃん こっちゃ 出てくる予定なんです。」
アキ「お母さんだけ?」
小野寺「はい 離婚したみてえです。」
アキ「うちと一緒だ。」
小野寺「もともと父ちゃんは 芸能界入り反対で 母ちゃんがノリノリで 意見合わなくて。 どうすっぺ 解雇されたら ごしゃがれる。」
アキ「ごしゃ… 何?」
小野寺「怒られるという意味です。」
アキ「大丈夫だよ 小野寺ちゃん めんこいし。」
小野寺「でも 歌もダンスも苦手だし 何も 誇れるものがねえ。」
アキ「まだ14歳だべ? これからだって。」
しおり「(寝言)ビビる大木も埼玉 だから 天下取ろうね。」
小野寺「リーダー。」
アキ「ね! リーダーも こう言ってるし 明日また相談するべ。」
小野寺「うん ごめんね。」
しおり「(寝言)ダイヤモンドユカイ 照英(しょうえい)も 埼玉。」
アキ「うるせえな。」
天野家
(電話の呼び鈴)
春子「もしもし。」
テレビ局
アキ「じぇ!」
春子☎『じぇ!』ってアキ? アキなの?』
アキ「びっくりした! ママ出ると思わねがった。」
天野家
アキ☎「夏ばっぱは?」
春子『まだ お店。 今日ママ遅番なんだもん。』
テレビ局
春子☎『何よ? ママとしゃべりたくねえの。』
アキ「いや そうじゃなくて 声聞くと 帰りたくなるから。」
天野家
春子駄目よ あんだ まだ2か月しか たってねえでしょ。」
テレビ局
アキ「あれれ?」
天野家
春子「何よ。」
テレビ局
アキ「何でもねえ あ 社長に会ったよ。」
「すいません。」
春子☎『ああ 太巻さん?』
アキ「うん 何考えてるか 分かんねえけど おもしれえ人だ。」