まごころ第2女子寮
(ノック)
水口「はい。」
アキ「お仕事中ですか?」
水口「仕事ってほどじゃないけど イベントの場所探し。 いくら 会社が 協力してくれないからって やめる訳にはいかないからね。 お父さんの手前 あんな事 言っちゃったけど クビになって 一番困るの俺だし。」
アキ「すいません。」
水口「何かさ… 途中から 勉さんに言われた事 思い出しちゃったよ。」
アキ「…琥珀の?」
水口「そう。 琥珀の勉さん。 俺の師匠。」
回想
勉「こんなもの 元は ただの樹液だべ。 磨いて 磨いて やっと価値が出る。 お前の仕事も そんだべ? どんないい原石もよ 磨かねがったら 宝石にはなんねえ。」
水口「ああ…。」
回想終了
水口「ようやく ピンと来たっていうか 俺は今 6つの原石を 持ってるんだなって。 それを 勉さんみたいに 磨いて磨いて 宝石にすんのが 俺の仕事なんだなって。」
アキ「それ 言えばよかったのに みんなの前で。」
水口「フフフッ 言えねえよ。」
アキ「ヘヘヘッ。 駄目だ。 どこも高いわ。」
アキ「路上でやったら どうですか?」
水口「え?」
アキ「お披露目なんだし 駅前とか ロータリーとか どうせなら 人目につく場所の方がいいべ。」
水口「路上か…。」
アキ「北三陸でも そうだった。 でっけえ声 出せば 人は みんな集まってくる。」
水口「それは 田舎だからだろ。」
アキ「え?」
水口「東京は違うよ。 怖いよ。 コンクリートジャングルの冷たさ なめんなよ。」
路上
水口「新世代アイドル GMT6 どうか よろしくお願いします。 GMT6 来年 必ず きますよ。 どうぞ。 始まりますよ GMT6。」
しおり「おっしゃ 円陣組もう!」
<前略 ユイちゃん おらたち GMT6は ここがら スタートします>
しおり「We are…!」
一同「GMT6!」