三郎とまさ
三郎「お兄さんに融資を頼もうと思う」
まさ「そう、それしかもう手はないの?」
三郎「すまねー」
まさ「頼むのなら、その前にあなたにお伝えしとかなければいけないことがあります。裕一と浩二に関することです」
楽器屋
裕一「いいの?」
三郎「ああ好きなだけ買え!楽譜の1枚や2枚」
裕一「ありがとう。でも、どうして?」
三郎「いいんだよ。男は買う時は買うんだ!パーっと」
裕一「やったー!」
妹尾楽譜は竹下夢二の表紙も相まって音楽家、垂涎の楽譜でした。とても高価な買い物だったのです。
三郎「裕一先に帰れ」
裕一「え?どっか行くの?」
三郎「ちと1杯ひっかけてくる、な?」
裕一「わかった」
太郎「なんかいいもん買ってもらったみえーだな」
太郎「見せろよ?よこせ!」
史郎「まて!」
追いつかれて楽譜を奪われる
裕一「返せ!」
太郎「何回言ったらわかるんだ!音楽なんて女子のするもんだ」
裕一「か、返せ!」
太郎「今日は威勢がいいな。お、やんのか?来いよ、早く来いよ」
立ち向かうが返り討ちにあう裕一
太郎「いいか?もう学校で曲作るはなしだ」
裕一「嫌だ!返せ!」
太郎「そなにこれが大事か?」
太郎「ならこうしてy」
鉄男「止めろ!」
太郎「でも、こいつ調子に乗ってて、懲らしめねーと」
鉄男「帰れ!」
太郎「はい、行くぞ」
史郎「うん」
楽譜を裕一に渡す鉄男
裕一「どうして?」
鉄男「初めて本気で声出したな」
裕一「え?」
鉄男「勘違いすんな!その声に免じて助けてやっただけだ」
古山家
鉄男が落とした本を見つめる裕一
村野家のある場所に向かう裕一
裕一「確かこの辺」
善治「ふざけんなよ!」
善治「オイラに口答えなんか100年はえーわ。もっと稼げ!稼ぐまで帰えーってくんな!」
魚治さんの見たこともない顔でした。