連続テレビ小説「エール」63話「スター発掘オーディション!」ネタバレ

喫茶店 バンブー

音「でね 裕一さんったら 自分の作曲 そってのけで 久志さん 合格させるのに必死なの。」

恵「裕一さんの方が その気なんだ~。」

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保「新聞で見たよ。 随分大きな広告だったね。」

音「そう 全国版だって。」

華「ねえねえ お母さん 見て。」

音「おっ すごいね!」

御手洗「ごめんくださ~い。」

恵「いらっしゃいませ~。」

御手洗「ちょっと お伺いしたいんですけど こちらの住所 ご存じかしら?」

恵「う~ん… ねえ…。」

音「御手洗せ… ミュージックティーチャー?」

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御手洗「音さん? あ~ よかった!」

音「お久しぶりです。」

御手洗「今 ちょうど あなたのところへ行こうとしてたのよ~。」

音「えっ?」

御手洗「まあ! なんてかわいらしいプリンセスなの。」

音「娘の華です。 華 『こんにちは』は?」

華「こんにちは…。」

音「どうして 東京に?」

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音「コロンブスのオーディション!? 御手洗ティーチャーが?」

御手洗「今は もう ティーチャーじゃない。 私のことは スター御手洗と呼んでちょうだい。」

音「スター御手洗…。」

御手洗「私 必ず合格するもの。」

音「どうして…?」

御手洗「『経験不問 年齢不問 性別問わず』。 新聞の募集記事を見た時 心臓が高鳴ったわ。 まるで 私のためのオーディションだって。」

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音「レッスン やめちゃったんですか?」

御手洗「生徒さんたちも みんな 理解してくれたわ。 私 最後のチャンスに賭けてみたいの。」

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御手洗「でね… 戦略を練るためにも 裕一さんに いろいろとお話を伺いたいと思って。 今も まだ コロンブスにいるんでしょう?」

音「ええ。 でも あの…。」

裕一「ちゃんと聞いてよ 本当に…。 あっ! …えっ? 御手洗先生… えっ えっ? ミュージックティーチャー!」

御手洗「オー ミラクル! 今 ちょうど あなたの話をしていたところよ!」

裕一「えっ? ちょ… な… 何で?」

音「コロンブスのオーディションを 受けられるんだって。」

裕一「あっ… 僕の友人も 今 応募してきたところなんです。」

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御手洗「どうも 御手洗清太郎です。」

久志「どうも 佐藤久志です。」

御手洗「どうも… スター御手洗です。」

久志「僕は プリンス… プリンス佐藤久志です。」

御手洗「どうも スター御手洗です。」

久志「佐藤久志だ。」

御手洗「スター御手洗です。」

久志「何を回ってるんだ。」

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御手洗「回っちゃ 何で駄目なのよ。」

久志「うん?」

御手洗「回っちゃ 何で駄目なのよ…。」

華「スターとプリンスって変なの!」

音「すてきだね。」

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古山家 裕一の仕事場

裕一「もう… なにも別々に食べなくていいのに…。」

久志「戦場で敵と同じ食卓で食うやつがいるか?」

裕一「はいはい。」

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久志「あの気取り屋 実力あんのか?」

裕一「御手洗先生は 音が豊橋でお世話になった 声楽のコーチ。 ドイツ帰りの超本格派! 頂きます。」

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久志「敵として 不足はなさそうだな。」

裕一「言っとくけどね ほかにも ライバル いっぱい いるんだからね。 そもそも書類審査も通ってないんだから。」

久志「ドイツ帰りか…。」

居間

御手洗「そう… 東京帝国音楽学校にねえ。 で で… 成績は?」

音「常に トップクラス。 プリンスって呼ばれてました。」

御手洗「スター御手洗に プリンス久志の戦いってわけね。」

音「あの~ 滞在中は どちらに宿泊されるんですか?」

御手洗「ホテル取ってたんだけど… お財布 すられちゃって。」

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音「あっ それで うちに?」

御手洗「ヘルプ ミー プリーズ。」

音「うちは構いませんが…。」

御手洗「サンキュー! これで いつでも レッスンできるわね。」

音「あっ はい。 フフフ。 あっ どうぞ。」

御手洗「頂きます。」

音「華 食べなさい。」

御手洗「何? あらやだ… お宅 白みそなの?」

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音「裕一さんが こっちの方が好きなんです。」

御手洗「豊橋の人間とあろうものが 八丁みそを譲るなんて…。」

音「そのかわり 納豆は許してませんから。」

御手洗「当然よ! プリンス久志め… 必ず蹴落としてみせるわ。」

スター御手洗と プリンス久志の戦いが 今 始まりました。 まあ 2人とも まだ 書類審査 通ってませんけどね~。

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