次の日も…。
五郎「諦めきれずに また来てしまいました! お願いします! もう1度 先生に会わせて下さい!」
音「ごめんなさいね。」
次の日も。
五郎「どうしても先生の弟子になりたいんです! お願いします!」
次の日も。
五郎「先生と もう1度 話をさせて下さい! 先生!」
次の日も!
五郎「ごめんください!」
次の日も…
五郎「今日も いい天気ですね! 先生は?」
五郎「おねがいします!お願いします! お願いします! お願いします!」
居間
裕一「ねえ 華…。」
華「うん?」
裕一「今日もさ 五郎君 来るかな?」
華「絶対来るよ。」
裕一「うん…。」
五郎「ごめんください!」
華「ほら来た!」
裕一「本当だ。」
五郎「ごめんください!」
物凄い激臭に襲われる古山家w
裕一「ふほっ! うっ…。」
華「うう… 臭い!」
玄関を開ける裕一
五郎「先生!」
裕一「どうしたの? この服 これ…。」
五郎「野犬に襲われました。」
裕一「あっ そう…。 とりあえず 風呂に入って。 話は それからだから。 はい あっち。」
居間
風呂場から五郎の歌声が聞こえる
五郎「♬『エー 船頭可愛いや』」
裕一「普通だね 歌。」
音「ねえ 裕一さん。」
裕一「うん?」
音「そもそも お弟子さんって何するの?」
裕一「う~ん…。 譜面をきれいに清書したりとか…。 まあ編曲手伝ってもらったりとかかな? 多分。」
音「でも無休で働くんだから 裕一さんも 彼に 何か教えてあげないと いけないんでしょう? できる?」
裕一「音楽理論はな 分かってるつもりだから。 何で?」
音「いや… いつも バ~ッて降ってきたりとか 誰かのの話を聞いて 『おお~!』って 思いついたりとかだから それって 教えてあげられるのかな? と思って。」
裕一「そうだけどさ… まあ… と… とにかく あの 話してみる。」
音「ギュッ… そう ギュッて引っ張って。」
梅「ごめんください。」
音「うん?」