関内家(吟)
音「軍からのお仕事 これで招集解除の理由にならん?」
吟「だから無理だって言っとるじゃん。」
音「だよね… 分かっとるけど…。」
吟「私の夫は 戦地に行っとるのよ。 大丈夫。 日本は勝つ。」
音「考えん? お義兄さんが もしも… って。」
吟「音… みんな 覚悟しとるの。 戦争なのよ。 音も現実を見つめりん。」
音「苦しい… 苦しい。」
吟「私だって苦しいの。 分かって。」
関内馬具
岩城「そいじゃあ 託革の 手縫いの試験を始める。 始め。」
回想
裕一「頭ん中で 好きな音楽 流してみるといいかも。 そうすると 自然と 不思議と心が落ち着くの。」
五郎「よし…。」
♬(『船頭可愛いや)
♬『夢もぬれましょ』
光子「急に どうしたの? 追いつめられると力を発揮するのかな?」
梅「それなら とっくに合格しとる。」
光子「そうね。」
梅「裕一さんの助言が効いたんかも。」
♬『船頭可愛いや 波まくら』
二人を手招きする岩城
五郎「どうでしょう?」
岩城「合格!」
五郎「梅ちゃん…。 梅さん…。 結婚して下さい。」
梅「はい。」
五郎「(泣き声)」
梅「アハハハハ!」
五郎と梅は 7年越しに結ばれました。