玄関
音「華 お弁当。」
華「あっ ありがとう。 行ってきます。」
音「行ってらっしゃい。」
一年半後
そのまま 1年半の月日が流れました。
華「ただいま~」
音「お帰りなさい。」
華「ただいま。」
華は中学3年生となり 思春期を迎えていました。
裕一が分解し組み立てた時計は 10個を超えていました。
関内家(吟)
智彦「駄目だ。 仕事なんか許さん!」
吟「自分一人で抱えないで下さい! 私も 力になりたいんです! あなたを支えたいんです!」
智彦「支えたい? 俺は そんなに弱い人間か!? 頼りない人間か!?」
吟「生活費も少なくなってます。」
このころ 日本では GHQ 占領軍総司令部の指示により 警察官が浮浪児を施設に収容する 通称 刈り込みが各地で行われていました。
『このゴミが!」
「離せ!」
「やめろ…。 離せ!」
ケン「父ちゃん!」