占いの館
御手洗「今は変わる時よ。」
音「もう変わってしまったんです。 以前は音楽を愛してました。 今は音楽を恨んでます。」
御手洗「変わってない。 あなたのとこに訪ねた時から 彼は変わってない。 カードは語ってる。 今こそ成長すべき時だって。 そして…。 今度来る仕事が 人生を変えるわ。」
NHK
放送室
池田「本当か!」
重森「池田さんも実績作ったし CIEが 戦争孤児の問題に 関心があると聞いたもので これを見せたら…。」
池田「やるってか?」
重森「どうも 来日してる偉い神父さんの意向も 絡んでるみたいなんです。」
池田「ほう~ 風向きが変わってきたな。 よし…。」
ハギンスとの打ち合わせ
池田「一回15分なんて短すぎます! 今まで30分だったのに どうして!?」
ハギンス「アメリカでは 15分のドラマが大人気。 15年続いてるドラマもある。」
池田「英語と日本語では テンポが違う。 英語の15分は 日本語では25分だ!」
ハギンス「君が これをやれば 日本初だ。 すごいことだろう? まあ もしできないと言うなら アメリカから脚本家を呼ぶ。」
放送室
池田「くっそ… 結局 言いなりか。」
重森「今は できることを喜びましょう。」
初田「お二人~ 聞いたよ。 新しいドラマやるんだって?」
重森「すいません。 正式に決まってから ちゃんと お伝えしようと…。」
初田「池田は俺が見つけてきたんだけどな~。」
池田「いや~ 俺は誰のものでもありませんよ。」
初田「あ~ それか~。 難しいよ~。 まあ 頑張って。」
池田「気にするな。 いつか通る儀式だ。」
重森「池田さん 何か うれしそうですね。」
池田「えっ? ああ… 難しいって言われると燃えるよな。」
古山家
玄関
池田「あ~ どうも。 諦めが悪いもんで。」
裕一の仕事場
裕一「僕には無理です。 お断りします。」
池田「こいつは先生にしか書けません。『鐘の鳴る丘』は 戦争の悲劇から 復活を真っ向から描いたドラマです。 先生しか おらんのですよ!」
裕一「(ため息)どうして僕に こだわるんですか?」
池田「あなたの曲は 人の心を勇気づける。」
裕一「それが悪い方向へ向かいました。」
池田「戦争の責任を全て背負うおつもりか?」