連続テレビ小説「エール」95話「鐘よ響け」ネタバレ

関内家(吟)

吟「お帰りなさい。」

智彦「ただいま。」

吟「あなた 話が…。」

智彦「就職が決まった。 同期の松川の家が大きな貿易会社なんだ。 新しい部署を作るから お前に任せたいって。」

回想

智彦「誘ってくれた。」

吟「えっ?」

智彦「心配かけたな。」

長崎

(鐘の音)

ユリカ「ふわっと…。 何色?」

「赤!」

ユリカ「はい 赤。」

裕一「鐘の音に釣られて 来てしまいました。」

ユリカ「あっ… もう面倒な兄で すみません。」

裕一「いえいえ…。」

ユリカ「さっさと答え 教えてくれればよっかとに。」

裕一「あの… 鐘は2つあったんですよね?」

ユリカ「はい。 小さい鐘は粉々でしたけん がれきの中から大きな鐘が… しかも 無傷で見つかった時は 信じられませんでした。」

回想

永田「いくぞ~! せ~の 引っ張れ~! 引っ張れ~! 」

ユリカ「家も 愛する人も 何もかも失った人たちが 何がにすがるように 必死に鐘を掘り起こしました。」

ユリカ「そして… その年のクリスマスに 初めて鐘を鳴らしました。 焦土と化した長崎の町に 鐘の音が 再び響き渡ったとです。」

回想

ユリカ「あの時の感動は… 一生忘れません。 鐘の音が… 私たちに 生きる勇気を与えてくれました。」

「はいよ。 頑張れ 頑張れ…。」

「こっち… 赤も…。」

「ピンク。」

「青 ある? はい ピンク ピンク。」

「あっ ピンク ピンク。」

「きれい…。」

「少々お待ち 少々お待ち… はいはい。」

「うわ~ きれい。 花びら きれい。」

裕一「そっか…。 そっか…。 ようやく気付きました。 ありがとうございます。」

ユリカ「早く兄のところへ。 長崎の人たちは先生の曲を待っとります。」

裕一「はい!」

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