如己堂
裕一「希望ですか?」
永田「神の存在を問うた若者のように『なぜ?』『どうして?』と 自分の身を振り返っとるうちは 希望は持てません。 どん底まで落ちて 大地を踏み締め 共に頑張れる仲間がいて 初めて 真の希望は生まれるとです。 その希望こそ… この国の未来をつくると 私は 信じています」
裕一「僕も… 僕も その若者のように 自分のことになっていました。」
永田「あなたは 戦争中… 人々を応援しとった。 戦争が終わった今 あなたにできることは… 何ですか?」
裕一「変わりません。 応援する歌を作り続けます。」
永田「希望を持って 頑張る人に エールを送ってくれんですか。」
裕一「はい! 永田さん… 本当に ありがとうございました!」
裕一は 一気に曲を書き上げました。
古山家
裕一の仕事場
裕一「捕虜の経験もあるあなたに この歌を歌ってほしいです。」
山藤は 歌手で唯一 南方の最前線まで慰問した男でした。