連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第113話「鬼太郎ブームがはじまった」

休憩室

菅井「いずみさん。」

いずみ「菅井さん 小峰さん お世話になりました。」

小峰「お元気で。」

布美枝「あら お父ちゃんは?」

小峰「今 電話が来てましたけど。」

(電話を置く音)

茂「おい! 決まったぞ! 『ゲゲゲの 鬼太郎』 年明けから テレビ放送が始まる事になった!」

布美枝「えっ?!」

菅井「お~!」

いずみ「やった! おめでとうございます!」

茂「全国放送だけん 安来でも見られるぞ。」

いずみ「ええ お土産ができました。 よかったね 姉ちゃん!」

布美枝「うん。」

菅井「クラさん どうしたんだろう?」

小峰「少し遅れるって電話が来てたけど。」

菅井「何やってんだろうね こんな時に…。」

いずみ「ほんなら 茂兄さん 姉の事 よろしくお願いします。」

茂「ああ。」

いずみ「お世話になりました!」

布美枝「じゃあ 私 駅まで送ってきます。」

茂「うん。」

菅井「ああ じゃあ 僕も一緒に…。」

いずみ「ここで ええよ。 送られたら かえって寂しいから。」

藍子「いずみちゃん… また来てね。」

いずみ「うん。 また来るよ。 元気でね。」

玄関前

布美枝「私 車 回してくるね。」

いずみ「うん。」

倉田「いずみさん! これ… あん時の お礼や。」

いずみ「これ…。」

倉田「何べんも 描き直しとるうちに 遅うなってしもたけど…。 いつまでも…。 こないして 笑(わろ)うてくれてたら ええな。」

いずみ「だんだん…。」

<こうして いずみの長い夏休みが 終わりました>

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