休憩室
菅井「いずみさん。」
いずみ「菅井さん 小峰さん お世話になりました。」
小峰「お元気で。」
布美枝「あら お父ちゃんは?」
小峰「今 電話が来てましたけど。」
(電話を置く音)
茂「おい! 決まったぞ! 『ゲゲゲの 鬼太郎』 年明けから テレビ放送が始まる事になった!」
布美枝「えっ?!」
菅井「お~!」
いずみ「やった! おめでとうございます!」
茂「全国放送だけん 安来でも見られるぞ。」
いずみ「ええ お土産ができました。 よかったね 姉ちゃん!」
布美枝「うん。」
菅井「クラさん どうしたんだろう?」
小峰「少し遅れるって電話が来てたけど。」
菅井「何やってんだろうね こんな時に…。」
いずみ「ほんなら 茂兄さん 姉の事 よろしくお願いします。」
茂「ああ。」
いずみ「お世話になりました!」
布美枝「じゃあ 私 駅まで送ってきます。」
茂「うん。」
菅井「ああ じゃあ 僕も一緒に…。」
いずみ「ここで ええよ。 送られたら かえって寂しいから。」
藍子「いずみちゃん… また来てね。」
いずみ「うん。 また来るよ。 元気でね。」
玄関前
布美枝「私 車 回してくるね。」
いずみ「うん。」
倉田「いずみさん! これ… あん時の お礼や。」
いずみ「これ…。」
倉田「何べんも 描き直しとるうちに 遅うなってしもたけど…。 いつまでも…。 こないして 笑(わろ)うてくれてたら ええな。」
いずみ「だんだん…。」
<こうして いずみの長い夏休みが 終わりました>