連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第120話「妖怪いそがし」

布美枝「ちゃんと 考えててくれたんですね。」

茂「はあ?」

布美枝「頭の中 仕事で いっぱいだと 思っとった。」

茂「何を言ってといるんだ。」

布美枝「先に言ってくれれば ええのに…。」

茂「車で行ったら 2時間も かからん。 お前は 運転せいよ。」

布美枝「はい!」

茂「まあ 買うかどうかは 別にして 梅雨前に いっぺん行ってみるか?」

布美枝「ほんなら 来週か 再来週ですかね?」

茂「うん。 よし! 早速 仕事を巻かんといけん。 おい もう 向こう行っててくれ。」

布美枝「はい。 お父ちゃん。」

茂「ん?」

布美枝「だんだん。」

茂「おう。」

<それから しばらく経った 初夏の土曜日>

<布美枝達は 富士山ろくの山荘を訪れました>

富士山ろくの山荘

(小鳥の鳴き声)

藍子「これ… 別荘? どう見ても 山小屋だよ。」

布美枝「…そげだね。」

茂「ええっ? 何を言っとるんだ 立派なもんだ! なあ? ハハハ…。」

藍子「かび臭い…。」

布美枝「あら… すごい ほこり。」

茂「北村君に 担がれたかな…。」

2人「うわ~!」

茂「とりあえず 立地は ええな。」

布美枝「よし! みんなで きれいにしようか?」

2人「は~い。」

茂「お… 手伝ってくれるか? はい。 放して ええぞ。」

茂「おっ 喜子 ほれ 見てみろ。 はい はい テントウムシだ。」

喜子「かわいいねえ。」

茂「ああ…。 葉っぱも いろんなのが 生えとるなあ。」

喜子「うん。 スズメが鳴いてるよ。」

(小鳥の鳴き声)

茂「あれは ヤマガラだ。」

(ヤマガラの鳴き声)

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