連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第122話「戦争と楽園」

布美枝「経済料理か…。」

藍子「おばあちゃん 分かってないね。 お豆腐は 体にいいって 学校で習ったよ。」

布美枝「藍子。」

藍子「お母ちゃんの料理 おいしいよ。」

布美枝「ありがとう!」

藍子「(鼻歌)」

布美枝「今日は ご機嫌だねえ。」

藍子「そう? あのさ 今度の木曜日 友達の誕生会に呼ばれたんだけど 行ってもいいよね。」

布美枝「智美ちゃんの?」

藍子「ううん 赤木さんっていう人。 最近 仲よくなったの。」

布美枝「そう よかったね。」

藍子「プレゼント どうしようかなあ。」

布美枝「あんたが 学校の話してるの 久しぶりだね。」

藍子「そうかなあ。」

喜子「ねえ ねえ お母さん!」

布美枝「何?」

喜子「お父ちゃんは どうして こっちの手 ないのかな?」

布美枝「え?」

喜子「どうして?」

布美枝「それはね お父ちゃん 昔 腕を けがしたんだよ。」

喜子「転んだの?」

布美枝「ううん。 もっと 大きな けが。」

喜子「痛かったかなあ。 鬼太郎なら また生えてくるのにね。」

布美枝「そげだね。」

藍子「きっと 誰かに言われたんだよ。」

布美枝「え?」

藍子「私も よっちゃんくらいの時に 『お父さん 大変だね』って よその人に言われて 初めて気がついたから。 よっちゃん テレビ見ようよ。」

喜子「うん。」

回想

(うめき声)

軍医「やむをえん このまま ほうっておいても 死ぬだけだ。 切れ~!」

(絶叫)

回想終了

布美枝「戦争の事 詳しく話すのは まだ早いね。」

小学校

校門

先生「おはようございま~す!」

智美「おはよう 宿題やってきた?」

藍子「あ…。」

智美「やってないの?」

藍子「忘れてた。 智美ちゃん 写させて。」

智美「藍子ちゃんに 見せてもらおうと 思ったのに。」

藍子「どうしよう。」

留美子「私の 写してもいいよ! 昨日 買い物 つきあって もらったから そのお礼!」

智美「ほんと? 助かる!」

留美子「早く行こう 時間なくなるよ。 行こう。」

2人「うん!」

智美「赤木さん やっぱり 頼りになるね。」

藍子「うん。」

智美「早く行こう!」

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