連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第123話「戦争と楽園」

玄関

布美枝「うん。」

台所

布美枝「あら まだ食べとる。 また 学校 遅刻するよ。ビールは よし…。 お昼は ソーメンでええか。」

藍子「どうしたの?」

布美枝「ん? 今日は 三井さんが 来られるけんね。」

藍子「三井さんって… ああ この間 お父ちゃんと ラバウルに行った人?」

布美枝「そう。 去年 宝塚のドリームパークで 『鬼太郎のお化け大会』が あったでしょ。 今年も あれをやる事になって それの打ち合わせだって。」

回想

担当者「鬼太郎と その仲間達 という事で お話を頂いて…。」

茂「うん…。」

三井「村井 茂! 俺だよ。 三井だ。 ズンケン守備隊で一緒だった。」

茂「軍曹殿!」

<1年前 茂は 戦時中 ラバウルの同じ隊に 配属されていた三井と 26年ぶりに再会したのです>

回想終了

布美枝「わざわざ 出てきてくださるんだけん しっかり おもてなしせんとね。 つまみは ネギぬたと そらまめの あえ物と…。 あっ。」

藍子「何?」

布美枝「お父ちゃん 三井さんに会ったら 『南の島に引っ越す』って また 言いだすかな。」

藍子「いいんじゃない 南の島も。」

布美枝「え?」

藍子「私 行ってもいいよ。 学校も 試験もなくて 楽しいよ きっと!」

布美枝「藍子…?」

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