連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第133話「妖怪はどこへ消えた?」

茂「ああ。」

喜子「私も手伝う! 雑巾 持ってくるね。」

靖代「ちょっと 喜子ちゃんは 平気みんたいだね。」

布美枝「ああ うちの人と 一番趣味が合うんです。」

靖代「まあ 親子 仲よくて結構だわね。

徳子「でも 先生と同じ趣味じゃ 同じ年頃の子と 話が合わないんじゃないの?」

布美枝「確かに…。」

和枝「そういえば 喜子ちゃん 友達といるとこ あんまり見た事ないわねえ。」

靖代「ちょっと…。」

和枝「あ…。」

布美枝「あの子 昔から マイペースですから。」

靖代「ほら 今は 個性の時代だからね。」

徳子「そうよねえ。 先生の血を引いて 芸術方面に 進むかもしれないしねえ!」

和枝「ああ そうねえ!」

布美枝「どうかなあ…。」

楽園の間

茂「ほら これ見てみろ。 目が 貝で できとるぞ。」

喜子「へえ!」

茂「ああ これなんかええなあ! うん。 魂が入っとる。」

喜子「魂?」

茂「ほれ。 面でも人形でも 魂が入っとらんと 値打ちはないんだ。」

喜子「お父ちゃんには ちゃんと分かるんだねえ。」

茂「ああ…。 あ~ ああ…。 ここにおると 昔の王侯貴族にでも なったような気するなあ。」

喜子「王侯貴族?」

茂「う~ん。 宮殿に宝物を 集めて 眺めとる気分だ。」

喜子「宝物かあ…。 あれ でも 日曜でもないのに 何で のんびりしてるの?」

茂「今日は 暇だけんなあ。」

喜子「えっ 珍しいね。」

茂「う~ん。 暇は ええぞ。 こげして コレクションが 心ゆくまで楽しめる。」

喜子「そうだねえ…。 暇は最高!」

茂「うん! 働きすぎは やっぱり いけん。」

喜子「うん。 あら? 今 棚の陰から 何か 出ていったよ。」

茂「ん?」

靖代達「きゃあ~!」

茂「うん 何だ?」

客間

靖代「布美枝ちゃん! 1匹 そこの透き間に入ったよ!」

徳子「嫌だ 4月なのに 何で! あっちの部屋から来たよ~!」

3人「うわ~!」

靖代「そこ ポンして ほら! しっかりやんなさいよ! 布美枝ちゃん!」

布美枝「はい!」

茂「おう やっとるなあ ハハハ!」

布美枝「もう! お父ちゃん 見てないで なんとかして下さいよ!」

茂「おっ 頑張れ お母ちゃん!」

布美枝「あっ!」

(一同の叫び声)

<のんびりできるのも 一時の事。 まあ すぐ 仕事に追われる日々が始まる。 布美枝も茂も まだ どこか のんきに構えていました。 ところが…>

仕事部屋

茂「何だ これは…。」

<事態は 日に日に 悪化していったのです…>

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