回想
一同「きゃ~っ!」
喜子「これ 何だろう?」
女子A「誰か のぞいてる!」
女子B「何か動きが変じゃない?」
女子C[わあ 増えた!]
女子A「外で いたずらしてるんだよ。 障子 開けてみよう。」
女子B「うん。」
喜子「よっと待って! 確か… この障子の向こうは 断がい。」
女子A「じゃあ それ 何?!」
喜子「妖怪じゃないかな。」
一同「きゃ~っ! 怖い怖い…!」
回想終了
喜子「ねえ お父ちゃん 障子の妖怪っている?」
茂「ああ おるぞ。 『目々連(もくもくれん)』だ。」
2人「『モクモクレン』…?」
茂「お前が見たのは これか?」
喜子「そう。 これ!」
茂「ああ 間違いない。 『目々連』だな。」
2人「え~っ!」
喜子「明日 みんなに教えてあげよう! そっか… 『目々連』だったんだ!」
茂「そうだ。 お父ちゃんが知っとるのは 津軽の空き家に出た 『目々連』の話でな その家に泊まった旅人が…。」
台所
藍子「ほんとかな?」
布美枝「ん?」
藍子「よっちゃんまで 妖怪を見るなんて…。 もしかして お父ちゃんを 元気づけようとして 話 作ったのかもね。」
布美枝「どうだろうねえ…。」
客間
茂「こんなに 目があったら もう 一生 目はいらんぞ。」
台所
布美枝「妖怪が 2人に 力を貸してくれたのかもしれん。」
客間
茂「捕まえてこい。」
喜子「え? お父ちゃんも一緒に行こう。」