連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第148話「独立宣言」

客間

源兵衛「しかし 思うようには いかんですなあ。」

茂「待ったですか?」

源兵衛「いや 子供の話だ。 親心で打った手が 裏目に出た。」

茂「ええ。」

源兵衛「ここに置くか…。」

茂「は~ん そげなら…。 これで。」

源兵衛「ああ?! それは ちょっこし待て。」

ミヤコ「お父さん。」

源兵衛「おう?」

ミヤコ「悪い手でしたねえ。」

源兵衛「何だ お前 碁が分かるのか?」

ミヤコ「分かりません。 けど 無理に押したら うまくいくもんも いきませんわ。」

台所

喜子「あれ お姉ちゃんの事だよね?」

布美枝「うん…。」

喜子「おばあちゃん いい事 言う。」

ミヤコ「ん?」

布美枝「驚いたわ。 あげに ピシッと。」

ミヤコ「私は 何も言っとらんよ。」

布美枝「ふ~ん。」

ミヤコ「う~ん?」

客間

源兵衛「確かに いい手とは 言えんだったわ。」

茂「うん。 戦術を練り直して… 形勢逆転を ねらいますかなあ。」

源兵衛「機が熟するのを待つのも… ええかもしれんの~。」

茂「あ! そこは 待った!」

源兵衛「待ったは なしだ!」

茂「いや~ しかし さっき…。」

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