連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第15話「たった五日で花嫁に」

谷岡「こちらが 飯田家の三女の 布美枝さんです。」

茂「あ さっきの目玉だ。」

谷岡「布美枝さんは 安来の女学校を卒業された後 家の手伝いをしておりなさって 家事全般 中でも 洋裁が お得意と 伺っておりますけん。」

修平「片手で 行儀が悪いようですが せがれは 戦争で 左腕をやられまして。」

源兵衛「いや 伺っております。 どうぞ お気遣いなく。」

茂「では。 ああ~ うまいですなあ。」

源兵衛「まっ 足を崩して下さい。 何も あ~ませんが つまんで下さい。 さあ まずは 熱いところを1杯。」

修平「いやいや 私は…。」

源兵衛「まあまあ 遠慮のう。 酒だけは 売るほどありますけんの。」

修平「酒はいけません。」

源兵衛「日は まだ高いですが こげな席ですから…。」

修平「酒は さっぱり飲めません。」

源兵衛「は?!」

修平「下戸なんですわ。 奈良漬 食べても 顔が赤くなって 『金時さんの火事見舞い』ですわ。 ハハハ ハハハ…。」

源兵衛「そげですか。 ほんなら…。」

修平「茂も下戸で おかまいなく…。 そちらは やって下さい。 どうぞ どうぞ。」

源兵衛「茶を お持ちす~だ。」

ミヤコ「はい。」

絹代「家族そろって 不調法で…。」

ミヤコ「いいえ 気づきませんで…。」

茂「いや~ うまそうですな。 遠慮なく いただきます。」

源兵衛「さあ 皆さんも やって下さい。」

茂「一つ お尋ねしますが…。」

布美枝「はい…。」

茂「自転車は 乗れますか?」

布美枝「え?」

茂「自転車です。 ペダルをこぐ。」

布美枝「ああ… 乗れます。 お酒の配達で 使ってますけん。」

茂「そげですか。 それは ええですな。」

<不意に見せた笑顔が 思いがけず 優しそうで 布美枝は 少しだけ ほっとしていました>

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク