連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第20話「さよなら故郷(ふるさと)」

絹代「先程は 茂が粗相をいたしまして!」

源兵衛「いやいや 『出物腫れ物 所嫌わず』といいますけん。」

修平「そげです。 偉い医者や 学者達も 昔から おならの 効用を説いちょります。」

源兵衛「ほう?」

修平「かのサレルノは 『養生訓』の中で おならを我慢する事を禁じ ローマ皇帝の中には 食事中には 食事中の屁を許可する声明を 出した者がおります。」

源兵衛「声明を?」

絹代「ええ加減に。」

修平「すなわち 養生の秘訣は 『勝手放題に おならをする事にあり』ですな!」

源兵衛「奥の深いもんですな。」

修平「人生 養生が第一ですわ。 ははは!」

絹代「すんません!」

源兵衛「あ いやいや。」

絹代「つまらん事ばっかり言って。」

源兵衛「なあ。」

ミヤコ「うん。」

布美枝「大丈夫ですか? ひどい脂汗。」

茂「ちょっこし 失礼して。」

源兵衛「皆さん! え~ 本日は 遠路 お運び頂き 誠に ありがとうございます。 せん越では ありますが ここで 2人への はなむけに ひと節 歌わせて頂きます。」

布美枝「お父さん?」

(拍手)

源兵衛♬『安来 千軒 名の出たところ 社日桜に 十神山』

哲也「俺 おやじが歌うの聴くの 初めてだ。」

ユキエ「私は 聴いた事ある。 ず~っと 昔だけど。」

源兵衛♬『荷物にならぬ』

回想

♬『聞いてお帰り 安来節』

回想終了

源兵衛♬『めでためでたの 若松様よ 枝も栄えて 葉もしげる』

(拍手)

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