連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第20話「さよなら故郷(ふるさと)」

絹代「あ! しげさんが…。」

布美枝「あっ!」

絹代「あ~っ! 茂!」

茂「水… 水くれ。 気持ち悪い。」

布美枝「だけん 無理せんでって 言ったのに…。」

<勧められるまま 飲めない酒を飲んで 花婿は すっかり 酔いつぶれてしまいました>

布美枝「大丈夫ですか?」

横山「悪い事したな 酒が飲めん事 知らんかったもんだけん。」

輝子「飲む方が 悪いわね。 布美枝 ほんに あの人と やっていけるのかねえ。」

哲也「今 そげな事 言っても。」

輝子「だけん 私は 見合いの話が 来た時から 反対しとったのよ!」

哲也「けど おやじは 村井さんの事 見込んどるし 布美枝も決心して 嫁に行くんだけんな。」

ユキエ「そげだわ。 叔母ちゃん 布美枝が不安になるような事 言わんでね。」

輝子「分かっとる。 だけん あれでは 嫁に出しても 安心できんがね。」

ミヤコ「ほんとに 大丈夫かねえ。」

布美枝「お母さん。」

ミヤコ「あ ごめん。 変な事 言って。」

布美枝「ううん。 あの人 悪い人でないわ。」

ミヤコ「ん?」

布美枝「お父さんの歌が 始まる前から 青くなっとったのよ 脂汗流して。」

ミヤコ「あら。」

布美枝「途中で 席 立ったら悪いと思って 歌が終わるまで 我慢しちょったんだわ。 お父さんに 気ぃ遣ってくれたんじゃないかな。」

ミヤコ「そげかね。」

布美枝「うん。」

ミヤコ「うん。」

<型破りな花婿の言動に 布美枝も 本当は 驚いていたのです。 けれど それを 口にしても 家族に 心配をかけるだけだと いう事も よく分かっていました>

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