連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第8話「ご縁の糸」

横山家

ユキエ「よう 縫えとるね。 ありがとう!」

布美枝「古い着物の仕立て直しだが。」

ユキエ「助かるわ もう 毎日あれだけん。 お見合いの話 お父さん 張り切っとるんだって?」

布美枝「うん。 着物は あ~せえ。 写真は こ~せえ。」

ユキエ「相変わらずだ。」

布美枝「うん。 でも… ほんとに ええのかな。」

ユキエ「何が?」

布美枝「アキ姉ちゃんは 旦那さんの転勤で 東京 行ったきりでしょ。 いずみは まだ 子供だし。 おばば 近頃 めっきり 弱っとる。」

ユキエ「家の事 心配しとるの?」

布美枝「うん お母さんのリューマチも よくないけん。」

上の子「叔母ちゃん 何しに来たかや?」

下の子「何しに来たかや?」

ユキエ「あんたらの服 作ってくれたんだよ。」

上の子「お菓子じゃねえか。 ちぇ!」

下の子「ちぇ!」

ユキエ「こら!」

布美枝「ごめんね。 今度 來る時は お菓子 持ってくるけんね。」

上の子「約束だよ!」

下の子「約束だよ。」

ユキエ「あんたら うるさい。 もう 裏で遊んどいで!」

2人「は~い!」

ユキエ「男の子は やんちゃで かなわん!」

布美枝「元気で ええわ。」

ユキエ「家の事は 私も 手伝いに行くけん。 気にせんで 嫁に行けばええよ。」

下の子「お母ちゃ~ん!」

ユキエ「また 始まった。 ちょっと 待っとって! あ 野菜 持ってく? 荷物になるけど。」

布美枝「うん。 お姉ちゃん 幸せなんだあなあ…。」

飯田家

玄関

ミヤコ「布美枝には まだ 言わんでね。 折を見て 私から話をするけん。」

輝子「ほんとに すんません。」

玄関前

布美枝「あれ? 叔母ちゃん? お見合いの日 決まったのかな?」

居間

布美枝「お父さん? おらんわ…。 ねえ ねえ ねえ いずみ! その本 安来の叔母ちゃんが 持ってきたの?」

いずみ「さっき お土産にくれた。」

布美枝「やっぱり。 ねえ お見合いの話 しとらんかった?」

いずみ「しとったみたい。」

布美枝「いつになるって 言っちょった?」

いずみ「知らん。」

布美枝「もう! 役に立たんなあ。」

想像

若主人「フミちゃん。」

布美枝「は~い!」

想像終了

布美枝「いよいよかあ…。」

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