連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第97話「プロダクション旗揚げ」

嵐星社

深沢「いや~ そうだね。 倉田君は いいよ。 絵の力が抜群だから。 うん。 そう。 じゃあ 早速 連絡 取ってみましょう。 うん。 はい よろしく。」

水木家

居間

茂「こりゃ ええ。」

布美枝「すぐに 来てもらえそうですか?」

茂「いや~ それがな 大阪で看板屋に勤めとるけん 急には辞められんのじゃないかと 言っとった。」

布美枝「はあ そげですか…。」

茂「ああ まあ しばらく待とう。 うん。 この男は ええ。」

布美枝「ちょっと前までは こげな事 考えられんでしたけんねえ。」

茂「ん?」

布美枝「お金を払って 手伝いの人 頼めるようになるなんて。」

茂「ああ これも 福の神のお陰だな。」

布美枝「ええ。」

茂「しかし これ以上 注文が増えるようなら アシスタントも 一人では 間に合わんようになるなあ。 何か 新しいやり方を編み出さんと やっていけん。」

布美枝「はい。」

玄関前

(ウグイスの鳴き声)

(ウグイスの鳴き声)

布美枝「誰 あの人? 怪しい…。」

船山信義「あの…。」

布美枝「な 何でしょう?」

船山「ちょっと…。」

布美枝「きゃっ!」

豊川「奥さん。」

(ウグイスの鳴き声)

豊川「こんにちは。」

布美枝「ああ。」

船山「遅いよ トヨさん! 10分も前に着いちゃったよ。 (笑い声)」

布美枝「豊川さんの お知り合い?」

船山「ええ。 アハハハハ!」

居間

船山「アハハハハハハ! 奥さん 私を ギャングと間違えましたか! ハハハハハハ!」

布美枝「申し訳ありません…。」

船山「いや~ かまいません。 よく言われますよ。 ハハハ!」

豊川「派手な背広に黒眼鏡じゃね」

船山「いや~ 私のトレードマーク。 いや 一度 会ったら 忘れないでしょう。 アハハハハ! あ~ 申し遅れました。 私 城西映画テレビ部プロデューサーの 船山信義と申します。」

茂「どうも。」

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