連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第97話「プロダクション旗揚げ」

布美枝「どうぞ。」

船山「ああ どうも。」

豊川「先生 奥さん これ うちの北村です。 これから 先生の付として 何かと お手伝いさせますので。」

北村「よろしくお願いします。 あの 早速ですが 原稿の方は いかがでしょうか?」

茂「ああ 出来とりますよ はい。」

北村「ちょうだいします。」

船山「いや~ 私 以前から水木先生に お目にかかりたいと 思っていましてねえ。 いや 豊川さんに連絡したら ちょうど 今日 こちらに 伺うと言うじゃありませんか。 いや~ 実にいい タイミングでした。 ハハハハハ!」

北村「ありがとうございました。 編集長 私 ネーム入稿があるので これで。」

豊川「おう よろしくね。」

北村「失礼します。」

布美枝「ご苦労さまです。」

北村「よいしょ。」

茂「それで 何か用ですか?」

船山「あ 先生の『墓場の鬼太郎』ですが。」

茂「ええ。」

船山「あれを…。」

玄関前

北村「それでは 失礼しました。」

布美枝「よろしくお願いします。」

居間

茂「えっ 『鬼太郎』を 映画化かテレビに?! どういう事ですか?」

豊川「今 船山さんと組んで 『少年ランド』の漫画を 映画やテレビにする企画を 進めているんですよ。」

船山「いや 私 『墓場の鬼太郎』を見て ピンと来ました。 これは いけると。 いや 豊川さんに話したら 彼も まったく同意見で。」

茂「はあ…。」

船山「先生 いかがでしょう?」

茂「いや 『いかが』と言われても 急な話で 何とも…。 あ 漫画映画ですか?」

豊川「いえいえ。 実写でと考えています。」

布美枝「実写…?」

豊川「ええ。 鬼太郎や ねずみ男を 役者が演じるんです。」

布美枝「ああ…。」

船山「つきましては ひとつ 先生の ご判断を仰ぎたい事がありまして。」

茂「何でしょう?」

船山「映画にしますか? それとも テレビにしますか?」

茂「ん?」

船山「いや 映画なら 今すぐ 企画書を作って 映画部に回します。 実現の可能性は かなり高いです。」

布美枝「『鬼太郎』が 映画に…?」

船山「テレビの場合は 毎週30分の 連続子供番組を狙います。」

布美枝「『鬼太郎』が テレビに…?」

船山「ただ テレビは スポンサーありきですから 広告を出す会社がなければ 番組は 作れません。」

茂「という事は…。」

船山「映画より 難しいという事です。」

茂「両方という訳には いかんのですか?」

船山「いえ それぞれ 立場が ありますからなあ。 両天秤にかけるのは まずいです。」

茂「テレビにしましょう。」

船山「スポンサーが つかなければ ポシャるかもしれませんよ。 そこを ご納得の上で テレビに?」

茂「はい。 テレビが ええです。」

<『墓場の鬼太郎』を テレビ番組に。 降ってわいた この申しいで 果たして 実現するのでしょうか>

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