醍醐「梶原さん。 今のうちに 予約しておいた方がいいですよ。 花子先生 翻訳の連載が2つに 少女小説 それから 随筆も書いていらして 大層 お忙しいですから。」
宇田川「あなた そんなに? 私より稼いでんじゃないの?」
蓮子「はなちゃん 本当に人気者ね。 一体 いつ寝てるの?」
花子「もう 蓮様まで。 やめて下さい。」
長谷部「そういう白蓮さんは ご自分の半生を 小説にお書きになって 映画化までされたんですものね。」
宇田川「赤裸々に書きゃ いいってもんじゃないわ。 ウイスキー。」
かよ「はい。」
宇田川「白蓮さんは 要するに 世間の注目を ずっと浴びてたいのよ。 平民になった あなたが 何を着てくるかと思ったら…。」
蓮子「中国の知り合いから頂いたんです。」
花子「あ… 宇田川先生こそ 震災の時に 運命的な出会いをなさった ご主人との事を お書きになったら いかがでしょうか?」
蓮子「是非。 私の小説なんかより よっぽどロマンチックですわ。」
花子「そうですよ!」
宇田川「あれは… 錯覚でした。」
花子「…錯覚?」
宇田川「とっくに別れたわよ。」
花子「てっ…。」
宇田川「早く。」
かよ「はい。」
長谷部「私も。」
かよ「はい。」
<それで 宇田川先生 今日は一段と荒れてるんですね。>
梶原「まあまあ。 僕も離婚経験者ですから。」
蓮子「私なんか 2回も経験しました。」
宇田川「作家は 不幸なほど いい作品が書けるのよ。 ほっといて。」
長谷部「それは そうと… 白蓮さんが雑誌に書いてらした 『どのような境遇であれ 女性も男性と等しい権利を 持つべきだ』という記事 感心して読みましたわ。」
花子「私もです。」
醍醐「私も。」
蓮子「まあ… うれしいお言葉ですわ。」
花子「文学の世界も男性中心ですけど 政治も同じです。 女性は 家庭を守るだけでなく男性と同じように 社会に参加する権利が あるはずです。」
蓮子「そのとおりです。 そもそも 25歳以上の男性に 選挙権があって 女性にないのは おかしいですわ。 おととしも 婦人参政権が 認められる寸前までいって 否決されたのは 全くもって残念です!」
かよ「蓮子さん 早くしゃべれるように なりましたね。」
蓮子「お姑さんに鍛えられましたから。」
(笑い声)
長谷部「皆さん! 女性の地位向上のために 頑張りましょう!」
蓮子「はい!」
醍醐「はい!」
梶原「男の出番は ないな。」
英治「ええ。」
長谷部「これからも お互い 切磋琢磨していきましょう! 乾杯!」
4人「乾杯!」
夜
醍醐「はなさん 今日は ありがとう。 おかげで 先生方から 取材の承諾を頂けたわ。」
花子「醍醐さん… 燃えてるわね。」
蓮子「その後 吉太郎さんとは どうなの?」
醍醐「それが… 龍一さんや武さんに あんなお芝居までして ご協力頂いたのに…。」
回想
(汽笛)
吉太郎「上官に 醍醐さんとの事を話しました。」
蓮子「それで 上官の方は 何と…?」
醍醐「そう… ですか…。」
吉太郎「醍醐さんには 自分より ふさわしい相手がいます。 ですから…。」
醍醐「いいえ。 私 待ちます。 いつまでも… 吉太郎さんを思い続けます。」
回想終了