連続テレビ小説「花子とアン」第1回「花子と呼んでくりょう!」【第1週】

本多「学問して よき人となれずら。」

生徒たち「学問して よき人となれずら。」

本多「よしよし ほうずら ほうずら。 よ~く読めたずらよ~。」

吉平「ほういう なまった言葉で 子どもらの教えるのは どうじゃろう。 こらじゃあ 東京じゃ通じんぞ。 ずらずらずらずら。」

本多「おまんは まだ いただけ。 授業の邪魔ずら。 帰ってくれちゃあ。」

吉平「俺は 子どもの教育のために 言っとるんじゃ。」

本多「先生は 尊み敬えずら。」

生徒たち「先生は 尊み敬えずら。」

道中

吉平「あんな田舎教師にゃ はなを任せられん。」

<そして 1週間後。」

小学校

教室

はな『ふ… ぼ… は… わ… れ… を… や… し… な… い… そ… だ… て… そ… の… お… ん… ふ… か… し』。

本多「てっ! おまんは もう字ぃ 覚えただけ? がとう頑張ったじゃん。 ほら おまんら。 頑張らんと はなに追い抜かれちもうぞ。 武 聞いてるだけ!」

武「イテッ!」

本多「さあ みんな 石盤と ろう石 出せし。」

生徒たち「は~い。」

「(泣き声)」

本多「誰でえ! ボコ泣かしたは!」

武「朝市君でごいす。」

はな「朝市け。」

朝市「はな…。」

はな「はなじゃねえ! こん ひきょうもん!」

本多「はな! 朝市! 立ってろ!」

修和女学校

正門

<そのころ はなの おとうは…。>

吉平「ここけえ…。」

<とんでもない場所で とんでもない事を 考えていたのでした。 この続きは また明日。 では 皆様 ごきげんよう。 さようなら。>

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