連続テレビ小説「花子とアン」第22回「嵐を呼ぶ編入生」【第4週】

はな「(ため息)」

かよ『お姉やん 勉強 頑張ってるけ。 おらは 製糸工場で毎日 汗まみれになって働いてるだよ。 朝から晩まで休みもなくて 監督さんに どなられてばっかし いるけんど 辛抱しんきゃね。』

かよ『一日の仕事が終わると へとへとで寝るだけだ。 ここの楽しみは 寝るこんだけど。 つらくて たまらんときゃあ あのクッキーの事を考えるだよ。 お姉やんが焼いてくれた 甘~いクッキーの味を思い出すと どんな つらいこんも 辛抱できるさ』。

かよ『クッキーの缶は おらの宝物だよ。 お姉やん。 今度 会ったら おらに 夢の国みてえな女学校の話を うんとこさ聞かしてくれちゃあ。 おら お姉やんの事を考えると 力が湧くだよ。 ほれじゃあ さいなら。 かよより』。

はな「かよ…。」

<はなは その時 強く思いました。 『このまま 退学になって たまるものか』と。>

蓮子の部屋

(ノック)

蓮子「どなた?」

はな「蓮子さん。 はなです。 開けて下さい。 開けて下さるまで ここを動きませんから。」

はな「お話があります。」

<女と女の対決です。 ごきげんよう。 さようなら。>

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