校庭
はな「英語の教師か…。」
醍醐「それだけは やめた方がいいわ。 富山先生みたいに 生涯 独身を通す事になってもいいの?」
はな「醍醐さん!」
醍醐「やっと決まったわ。」
はな「あっ もしかして…。」
醍醐「醍醐亜矢子 この度 お医者様と婚約致しました!」
はな「おめでとう!」
<婚活に命を懸けていた あの醍醐にしては 遅すぎるくらいです。>
廊下
醍醐「両親に頼み込んで 寄宿舎に戻る事にしたの。 最後に 皆さんと 楽しい思い出が作りたくて。」
はな「そう!」
醍醐「はなさんと同じ部屋が よかったのに。」
はな「私の部屋は 小さい人たちがいて いっぱいなの。」
醍醐「ここね。」
醍醐の部屋
<そこは はなにとって 蓮子との思い出が たくさん詰まった部屋でした。>
醍醐「はなさん そういえば 葉山様 どうされてるかしら。 あれから 一度も お便りしてないの?」
はな「ええ。 さあ 急いで片づけましょう。」
寄宿舎
はな「分からない単語があった時は すぐに辞書を引く癖を つけましょうね。 そうすれば どんどん 英語が好きになりますから。」
2人「うわ~!」
畠山「はなさんの辞書 大きくて立派でしょう?」
はな「これはね 出版社で翻訳のお仕事を お手伝いした時に頂いたの。」
回想
はな「これ 私が一番欲しかった辞書よ!」
英治『安東はな様。 先日の翻訳のお礼です』。
はな「燃えてますよ!
はな「私に翻訳させて下さい!」
「安東君 今日中だよ。 できる?」
はな「やってみます!」
英治「お願いします!」
はな「出来ました!」
英治「ありがとうございます!」
(拍手)
回想終了