ミヨ「え~ 嫌だ! 先生 辞めなんでくりょう!」
「辞めなんでくりょう!」
「辞めなんでくりょう!」
キヨシ「先生! アイ ラブ ユー!」
生徒たち「アイ ラブ ユー! 辞めなんでくりょう!」
教務室
はな「やっぱし 縁談断ろうかな。」
朝市「てっ?」
はな「あんなに慕ってくれる生徒が いるなんて 私 意外と教師向いてるかも。」
本多「安東先生。」
はな「はい。」
本多「おまんの通信簿を作っただ。 うん。」
はな「てっ。 『指導力 丙。 勤務態度 丙。 協調性 丙。 裁縫 丙…』。
本多「こぴっと反省して 立派な教師になれし。」
嘉納邸
「奥様。 お兄様が来られました。」
蓮子「えっ 兄が?」
葉山「やあ 蓮子。 元気にしていたか?」
蓮子「お兄様。」
蓮子「お兄様が こんな所にお見えになるなんて 一体 どういう風の吹き回しかしら。」
葉山「蓮子が どうしているか 様子を見に来たんだ。」
蓮子「お兄様が まだ 私の事を 覚えていて下さったなんて 感激して涙が出そうですわ。」
葉山「まさか 嘉納さんに対しても そうなふうに 皮肉たっぷりの口を 利いてるんじゃないだろうな。」
蓮子「ご心配なく。 おかげさまで 私たち夫婦 大層うまくやっておりますのよ。 フフフフ フフッ。」
葉山「お前 分かってるのか。 今度 また離縁でもされたら それこそ葉山家の恥だ。 戻ってきたとしても 葉山家の敷居は 二度と またがせんぞ。」
蓮子「それで 何のご用ですの?」