道中
はな「あっ 星…。 ♬『Twinkle, twinkle, little star,』
かよ「もう お姉やん 帰るよ!」
はな「こっち?」
かよ「そう!」
はな♬『How I wonder what you are』
かよ「お姉やん 危ねえよ。」
はな♬『Up above the world so high,』
かよ「はいはいはい。」
英治「あっ! すいません!」
はな「痛…。 あっ 壁かと思ったら 村岡印刷さん。」
英治「歓迎会に呼んで頂いたのに 遅くなってすいません。 もう だいぶ酔ってますね。」
はな「村岡印刷さん ご無沙汰してます。 ごきげんよ~う。」
英治「わあ ちょっと! おうちまで送ります。」
かよ「すみません!」
かよ宅
玄関前
かよ「こちらです。」
英治「はい。」
居間
かよ「助かりました。 ありがとうございました。」
英治「いえ。 じゃあ 僕は これで。」
はな「あ~! あっ 逃げるだけ。」
英治「逃げませんよ。 また明日 会社で会いましょう。 じゃあ。」
英治「どうして 辞書が漬物石に…。」
はな「あれ~?」
かよ「あっ おらが置いたの。 ちょうどいい重さだったから。」
はな「うわ~! あなたのくれた辞書 なかなか役に立つじゃんね! 全然 使っていなんだし ちょうどいいだよ。」
英治「花子さんは 英語の勉強 やめてしまったんですか?」
はな「てっ 花子! 花子なんて呼ばれたら 酔いがさめちもうら。」
英治「英語の翻訳 続けてなかったんですか?」
はな「エヘヘヘ…。」
<はなにとっては 痛い言葉でした。 ごきげんよう。 さようなら。>